(VOVWORLD) - 過去70年以上、ベトナムは、人間の基本的権利の保護事業に積極的に貢献しています。
12月10日は、世界人権宣言が国連総会で採択されて71年目を記念する日です。世界人権宣言は、人権および自由を尊重し確保するために、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」を宣言したものであり、人権の歴史において重要な地位を占めています。過去70年以上、ベトナムは、人間の基本的権利の保護事業に積極的に貢献しています。
人間の基本的的権利の中で最も重要なのは、平和と独立の下で自由に生活をして、自由に自分の発展方向を決めるという権限です。民族独立のために長年戦ってきたベトナムの民族解放事業はその権限を求めるものでした。そして、戦後、ベトナムは、「人民の、人民による、人民のため」の法治国家づくりに全力を尽くしています。
国民の権利促進を目指す取り組み
ベトナムが人権擁護で達成した際立つ成果として挙げられるのは2013年の憲法の採択、人権や市民権に関連する90件の法律を改正、または、新規制定したということです。これにより、ベトナム人権保護事業は多くの成果を収めています。ベトナムは、国連のミレニアム開発目標を計画よりかなり早めに実現させた他、そのミレニアム開発目標の後継である持続可能な開発のための2030アジェンダを精力的に展開しています。
長年、6%以上の経済成長率を維持しているベトナムでは、貧困率は、1993年の58%から2018年に5.35%まで下がっています。また、教育を受ける権利、医療サービスを受ける権利などが改善され、全国で幼稚園と小学校教育普及が完成しました。また、男女平等の実現には進歩が見られ、国会と各レベルの人民評議会における女性代表の割合が27%前後に達し、地域内諸国と比べて高い水準にあります。宗教信仰活動も豊かに実施されています。
ベトナムはインターネット利用者の数の割合の伸び率が世界で最も高いレベルにあります。現在、ベトナムのインターネット利用者数は5千万人に達しました。
人類の人権保護に積極的に貢献
これらの成果を達成した他、ベトナムは人権擁護に関する世界各国と国際諸組織の活動に寄与しています。具体的にみると、ベトナムは人権擁護に関する国連、アセアン=東南アジア諸国連合などのフォーラムに積極的に参加しています。
これらのフォーラムで、ベトナムは、人権擁護に関する多くの構想を出し、国際社会の好評を得ています。ベトナムは人権擁護に関する公約をきちんと履行してきました。2016年と2018年に、国連人権理事会の理事国であったベトナムに提案された、子どもに対する気候変動の影響と、女性の権利に関する2件の決議が採択されました。
そして、今年の1月に、UPR=国連人権理事会の普遍的定期的審査制度の第3回作業グループは、UPRに関するベトナムの国家報告書を討議するダイアローグの内容を承認しました。この国家報告書によりますと、ベトナムは第2回審査に認められた182件の建議の内、175件を実施しました。残りの7件の建議が実施中、または、適切な時期に実施されるとしています。
今後、全ての国民の権利を確保するため、ベトナムは法治国家として、人権擁護に関する政策の完備に力を入れます。その中で、ベトナムは「人民のための政府づくり」という目標の実施、行政改革、公的行政サービスの質的向上、汚職・官僚主義の防止などを精力的に進めます。
ベトナムは多次元貧困解消政策、貧困格差の縮小を始め、持続可能な開発目標の実施を加速させることを公約します。また、ベトナムは人権擁護に関する対話と協力を引き続き支持し、世界の人権擁護に寄与してゆきます。