(VOVWORLD) - 1961年にOECD=経済協力開発機構が発足し、現在、38の国々がメンバー国となり、その大部分が先進国です。この10年以上、ベトナムとOECDとの関係が急速に発展し、双方に利益をもたらしています。
近年、ベトナムとOECD=経済協力開発機構との協力が実質的、かつ効果的に発展してきました。そのほか、ベトナムはOECDの東南アジア地域プログラムの推進を支援するための多くのイニシアチブを打ち出し、地域の経済モデル改革の質的向上に貢献しています。
今年のOECD・東南アジア閣僚フォーラム(写真:TTXVN) |
1961年にOECD=経済協力開発機構が発足し、現在、38の国々がメンバー国となり、その大部分が先進国です。この10年以上、ベトナムとOECDとの関係が急速に発展し、双方に利益をもたらしています。
ベトナムとOECDとの協力 強化
2008年3月、ベトナムはOECDの開発センターのメンバーとなりました。2012年いらい、ベトナムは2012年~2015年期、2016年~2020年期などそれぞれの段階において、OECDとの協力計画を作成してきました。これまで締結してきた協力枠組みを基礎に、双方は様々な分野における10件の報告書を作成しました。これらの報告はベトナムの社会経済開発計画の作成に役立っていました。そのほか、2019年1月いらい、ベトナムとOECDは国家プログラムを作成し、中には2020年~2023年期に展開されている10件の協力プロジェクトが含まれています。
10月26日と27日の両日、ハノイで開催された「持続可能で質の高い投資:OECD・東南アジアパートナーシップの新たな原動力」をテーマにした今年のOECD・東南アジア閣僚フォーラムで、OECDのマティアス・コーマン事務総長はベトナムをOECD と各国との専門化した質の高い協力の典型的な一例としてあげました。マティアス・コーマン事務総長の話です。
(テープ)
「その一例として、OECDが作成した、ベトナムの紡績縫製分野における責任感があるサプライチェーンの審査手引きは要求に応えられるほか、環境と社会の持続可能な開発を尊重しているということです」
ベトナムがOECDとASEANとの協力に貢献
ベトナムはOECDとの関係の質的向上に努力するだけでなく、OECDとASEANとの協力に積極的に貢献してきました。OECDが東南アジア地域諸国の経済改革を支援するSEARP=東南アジア地域プログラムを発表した2014年以来、ベトナムは常に同プログラムの積極的なメンバーとなってきました。近年、ベトナムはOECDとASEANとの一連の政策対話を開催してきました。例えば、2016年6月に開かれた「東南アジアにおける包摂的な開発に伴う生産性の向上」フォーラム、2022年10月に開かれた OECD・東南アジア閣僚フォーラム、「持続可能で質の高い投資:OECD・東南アジアパートナーシップの新たな原動力」をテーマにした今年のOECD・東南アジア閣僚フォーラムなどです。
現在、ベトナムはオーストラリアとともに、2022年~2025年期におけるSEARPの共同議長を務めています。このポストを務めるベトナムは常に多くのイニシアチブを出しています。10月26日にハノイで開幕したOECD・東南アジア閣僚フォーラムで、チャン・リュー・クアン副首相は、OECD・ASEAN投資促進のための5つの対策を提案すると同時に、ベトナムの投資政策を紹介しました。 クアン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「第一は投資家の正当な権利と利益を保護すること。第二は企業が困難を乗り越えるために企業とともに歩むこと。第三は透明性が高く、平等かつ健全的持続可能な生産経営エコシステムを整備するということです。私たちはこれがベトナムとOECDおよびASEAN諸国との質の高い投資協力を強化する基盤となることを確信しています」
OECDは、ベトナムは最も一貫した改革を行っている国の一つであり、透明性のある投資環境と責任ある企業行動において大きな進歩を遂げている国でもあると評しています。これにより、ベトナムが地域の重要な政策の改革における自らの役割の向上に貢献すると言えます。