(VOVWORLD) -イギリス王室と北アイルランドの招きに応え、ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席率いる代表団は、イギリス国王チャールズ3世の戴冠式に出席するため、5月4日から6日までのイギリス訪問を行っています。
トゥオン国家主席(写真: TTXVN) |
トゥオン国家主席によるイギリス訪問は特別に重要な政治的外交的行事となっており、周辺地域と国際的な場におけるベトナムの地位と役割を示すものとされています。これはこの20年に行われたベトナム国家主席によるイギリス訪問としては2回目となります。
特に、トゥオン国家主席によるイギリス訪問は両国間の外交関係樹立50周年を記念する特別な出来事であり、双方の戦略的なパートナー協力関係の確実な発展に向けた新たな動機付けでもあるとしています。
2国関係における際立った成果
ベトナムとイギリスは1973年9月11日に外交関係を樹立しました。この50年間、その関係が絶え間なく強化、発展されてきました。特に、2010年、両国は戦略的パートナーシップを樹立しました。
両国はベトナムとイギリスとのFTA=自由貿易協定を効果的に展開しています。その証として挙げられるのは2022年末現在、両国間の取引総額が68億ドルに達し、前の年と比べて12.4%増加し、両国が戦略的パートナーシップを樹立した2010年の3倍となったということです。
イギリスは欧州におけるベトナムの3番目に大きな貿易相手国であり、ベトナムの製品を輸入した世界9番目の国でもあります。特に、去る3月にイギリスはベトナムが参加しているCPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の正式なメンバーとなったということです。
教育分野における協力はベトナムとイギリスとの協力関係における目玉となっています。ベトナム駐在イギリスのイアン・フリュー大使は次のように語りました。
(テープ)
「今年、両国は外交関係樹立50周年を記念します。私たちは教育、持続可能な開発、貿易という3つの分野を中心に協力の機会を探っています。」
そのほか、ベトナムとイギリスは気候変動対応分野において緊密に協力しています。去る4月、ベトナムは生物多様性基金の展開協力に関する覚書に調印しました。これにより、ベトナムはカンボジア、およびラオスとともにイギリス政府から2500万ポンドの支援金を受けられるようになります。
持続可能な開発はベトナムとイギリスとの協力の柱
今回のイギリス訪問にあたり、トゥオン国家主席はイギリス国王チャールズ3世、およびカミラ王妃と謁見するほか、イギリスの政府や議会の指導者とも会見を行います。そのほか、トゥオン主席はイギリスの経済グループや教育施設の指導者とも会見します。
在イギリスベトナム大使館のグエン・ホアン・ロン大使は次のように語りました。
(テープ)
「今後、ベトナムとイギリスとの関係が著しく発展することを期待しています。トゥオン国家主席によるイギリス訪問は両国間の戦略的なパートナーシップの確実な発展に向けた新たな動機を作り出すものになると確信しています」
ベトナムとイギリスとの関係はこの半世紀間に達成された成果を基礎に今後も引き続き強化発展するでしょう。