既にお伝えしましたように、24日、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長はラオスのブンニャン・ボラチット人民革命党書記長兼国家主席の招きに応じて、26日までの日程でラオス公式訪問を開始しました。これは、重要な意義を持ち、両国の特別な友好関係の強化を目指すものです。
15年7月17日にハノイで会ったチョン書記長とラオスのトンシン首相
今回のラオス訪問は、第12回ベトナム共産党全国代表大会後のチョン書記長の最初の外遊で、両国間の団結・友好関係がそれぞれの国の発展事業を促進する原動力であることを再確認するものとみられます。
効果的な協力体制
ベトナム・ラオス関係は絶え間なく強化され、あらゆる分野で幅広く発展しています。双方は、両国の指導者らが達成してきた合意や、第38回政府合同委員会会議の内容を効果的に展開し、多大な成果を収めています。両国間の政治関係に関しては、信頼関係ができています。
双方は、党建設や、経済社会管理などに関する情報、経験を頻繁に交換し、両国間の特別な関係の宣伝のために緊密に連携しています。外交、国防・安全保障協力も実質的に発展しています。両国は、外交関係樹立55周年と友好協力条約締結40周年を記念する活動を積極的に準備しています。
良好な政治関係と共に、経済関係は前向きな成果を収め、両国間の全面的協力の発展に重要な基礎を作り出しています。近年、優遇措置などにより、両国間の貿易関係が迅速に発展し、今年1月から9月にその額はおよそ6億ドルに達しています。計画投資省の統計によりますと、これまで、ベトナムはラオスで、投資総額55億ドル相当の266件の投資プロジェクトを行っています。
第38回ベトナム・ラオス政府合同委員会会議
これらのプロジェクトはラオスでの雇用創出や、社会安全保障などに積極的に寄与していると評価されています。現在、双方はラオスの各学校と機関でベトナム語教育を進めています。ベトナムに留学中のラオス人幹部、学生の数は1万2000人を超えています。科学技術や、農業、情報通信、労働、社会、文化、観光などの分野での協力も積極的に強化されています。
新時代における関係強化
これらの成果は、両国があらゆるレベルでの年次会合という協力体制を維持することによるものとされています。世界情勢が複雑に推移している中、双方は両国関係の強化の戦略的重要性を再確認し、協力に関する思考、形式、内容を刷新し、それぞれの国の国益、安全保障に関連する問題を適時解決してきました。
チョン書記長による今回のラオス訪問を機に、双方は2016~2020年期における両国間のあらゆる分野での協力の内容とその効果の向上方法などについて話し合います。また、ラオスに対するベトナムの政策や、その特別な関係の更なる発展に関する決意、ラオスの建設防衛事業に対するベトナムの支持・支援を再確認します。この訪問が両国関係を新しい発展段階に押し上げることは間違いないでしょう。