(VOVWORLD) - ベトナムとラオスの友好と全面的な協力関係は世界で珍しい関係であり、両国の発展事業にとって重要な要素となっています。国家レベルでの全面的な関係が深まるにつれ、地方レベルの協力関係や姉妹関係も絶え間なく拡大されています。
両国の国境地域各省の代表、国境線保護文書に調印=dantri.com.vn |
ベトナムとラオスの国境線は2300キロメートルを越え、ベトナムの10の省とラオスの10の省を貫いています。これまで、両国の多くの地方は協力関係や姉妹関係を結び、あらゆる分野で拡大してきました。これは両国国民の友好関係を緊密化し、生産、雇用創出などに関する双方の要求に応えるものとなっています。
協力・姉妹関係、大きな成果をもたらす
従来からこれまで、両国の地方間の協力活動は活発に行われてきました。経済・貿易、投資、観光、文化、科学技術、医療、国防・安全保障などの分野に関する経験の交換や交流は推進されています。ベトナム中部クアンチ省とラオスのサバナケット県及びサラバン県との姉妹関係が結ばれてから10年経った現在、地元住民の生活ぶりは、大きな変貌を見せています。クアンチ省、ラオバオ県の住民の一人は次のように話しています。
(テープ)
「これまで、姉妹関係は双方に多くのメリットをもたらしてきました。その第1は、経済が発展していること。第2は国境地域の政治的安定と国防・安全保障が確保されていること。第3は友好関係や相互支援が強化されたことです。また、国境地域の住民に対する雇用創出が図られました。かつて、困難な状況にありましたが、現在、安定した生活を送っています。」
クアンチ省とサバナケット県及びサラバン県とのラオバオ検問所=dantri.com.vn |
双方は経済発展だけでなく、国境地域の安全保障や平和、友好、安定、協力の国境線づくりでも緊密に連携しています。ベトナムのディエンビエン省はベトナム・ラオスの国境線に接し、2番目に長い国境線を有する地方であり、ラオスのルアンパバーン県とフォンサリ県との頻繁な交流を行っていることから、国内各地に先駆けて、国境標識の設置と増強を完成しました。ディエンビエン省人民委員会のレ・タイン・ド副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「双方は国境標識の設置に関する困難の解決策を頻繁に討議しました。地理的条件や少数民族が多数占めている人口、交通などの面で様々な困難がありますが双方の関係各機関の緊密な協力や住民の支持により、ベトナム・ラオス国境線での標識設置、増強が完成しました。」
協力、必至の課題
現在、両国国民は経済社会発展計画の実施に力を入れています。ベトナムは2020年までに基本的に現代的工業国へと成長する目標を設置しました。一方、ラオスは国内のあらゆる潜在力の活用に集中するとともに、外国との協力を拡大し、2020年までに、立ち遅れた状態から脱出することが狙いです。こうした中、両国の地方レベルの協力と姉妹関係が絶え間なく拡大されることは両国の特別な団結を立証するとともに、草の根外交事業の成功でもあります。これはベトナムとラオスの党、国家の全面的かつ戦略的パートナー関係を新たな発展段階に押し上げることでしょう。