(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症の影響により、2021年のベトナムの旧正月テトの休日に、ハノイの各大学に留学している多くの外国人留学生は毎日帰国できず、寮に留まらなければなりません。
外国人留学生に対するベトナム政府の政策の他、それぞれの大学はこれらの留学生が楽しいテトを過ごせるよう、新型コロナウイルス感染症予防対策をとるよう具体的な行動をとっています。
テトの休みの間は、各大学の食堂や市中のレストランも多くが休業するので、いくつかの大学は寮に泊まる学生が旧暦の1月5日にあたる2月17日まで、自分で調理を行うことを許可しています。
水利大学政治と学生管理課のダン・フオン・ザン課長は「今年のテトに、同大学に在学しているラオス、カンボジア、モンゴルのすべての学生合わせて30人が寮に泊まる。テトの休日に外国人の留学生が寮に泊まるのは今年で初めてであることから、規定通り、テトのプレゼントを贈る他、ベトナムの伝統的テトに欠かせない料理を提供する」と明らかにし、次のように語りました。
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「私たちは外国人の留学生もベトナムのテトに欠かせない料理を味わえるように、ベトナムの正月料理バイン・チュンや、ベトナム風ハムなどベトナムのテトの伝統的料理を用意します。その他、テトの時、店や市場が休業しますから、これらの学生に対し、3日~5日間に料理を備蓄するよう勧めています。また、私たちはこれらの学生に対し、テトの時、寮から出かけないよう勧告しています。」
ハノイ国家大学の寮管理委員会は外国人留学生がテト中に安全を確保しながら、楽しく過ごせるように様々な支援活動を行っています。ハノイ国家大学メーチ寮管理委員会のグエン・ダイ・タン委員長は「現時点で、外国人留学生60人が今年のテト期間中、寮に泊まることを登録した」と明らかにし、次のように語りました。
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「コロナの蔓延により、テトの休日に外国人の留学生が寮に泊まるのは今年が初めてであることから、私たちはこれらの学生に対し、新型コロナウイルス感染症予防対策について宣伝活動を行いました。その他、飲料水やバインチュンなどを提供します。また、私たちはハノイ国家大学病院と協力して、万が一、新型コロナウイルス感染してしまった場合に備えています。」
一方、ハノイ大学ではこれまでもテト期間に、寮に泊まる外国人留学生がいますが、今年は、泊まる学生数が例年より多くなっています。同大学の寮学生管理課のグエン・クェット・タン副課長は次のように語りました。
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「ハノイ大学の寮にはコンビニがあるから、とても便利です。また、留学生が自分で料理を作るキッチンもあります。その他、外国人留学生が、テト休み中に当番する講師や幹部と共にテトを楽しむ部屋を用意します。」
ハノイにある各大学の支援により、外国人留学生は毎日帰れなくても安心して、ベトナムテト休みを過ごせることでしょう。