フェスティバルの開幕式（写真：hanoimoi.com）

5日から9日にかけて、ハノイのタンロン城で、ベトナムの伝統的文化フェスティバルと国際文化交流2019が開催されました。ハノイで、ベトナムの伝統的文化フェスティバルが開催されたのは今回が初めてです。

このイベントはベトナム北部、中部、南部など全国の文化を紹介するものでした。その中で、北部バクニン省の民謡クアンホ、ベトナムの伝統的歌唱ハットサム、ハットバン、中部高原地帯テイグェン地方のドラとシンバルの演奏空間、中部クアンナム省の伝統的民謡バイチョイ、南部の伝統的民謡ドンカータイトゥなどユネスコ＝国連教育科学文化機関により世界無形文化遺産として認定された遺産が紹介されました。

ベトナム文化遺産の保存・発展クラブの責任者で今回のフェスティバルの組織委員会のホ・ヌー・クイン委員長は次のように語っています。

（テープ）

「ベトナムの伝統的文化フェスティバルと国際文化交流はベトナムの各地の文化を紹介すると共に、文化面における世界各国との交流を促進するため開催されたものです。このイベントでは農村部の定期市、古い家屋、集会所などベトナムの昔ながらの風景が再現されました。特に、イベントではベトナムに駐在している世界30ヶ国の大使の文化交流も行われました。」

また、この機に、国民の安泰と国の繁栄を祈願するため、かつて、タンロン城で行われた神輿行列が再現されました。

また、このイベントの枠内で、ベトナムの伝統的美術手工芸品や特産品を展示する100の展示ブースが設けられた他、民間遊戯、伝統的衣装アオザイのファッションショー、国の発展に大きく貢献してきた企業の顕彰などの活動も披露されました。

ベトナムの伝統的文化フェスティバルと国際文化交流2019の見物人はおよそ10万人に達する見込みです。