(VOVWORLD) - 民族大団結は常に、ベトナムの大きな原動力となっています。これはベトナム人の生活に溶け込み、ベトナム共産党の思想的土台とみられています。そして、毎年11月18日に行われる「民族大団結の祭り」はベトナムの団結心を発揚し、国の工業化・近代化事業などの促進に貢献しています。
民族大団結醸成・強化プロセスにおいて中核的な役割を果たす「ベトナム祖国戦線」は常に、各家庭、各居住地における団結の維持・強化を重要な任務としています。こうした中、「民族大団結の祭り」は年次活動として定められ、全国各地で活発に行われています。
全国各地が一斉に行う祭り
この数日、国内の各村・集落は国旗と花などに華やかに飾り付けられ、文芸・文化・スポーツ活動が活発に行われています。14日夜にハノイ市バーディン区ディエンビエン居住地で行われた「民族大団結の祭り」で、グエン・スアン・フック国家主席は、「民族大団結はベトナムの革命事業の戦略的路線であり、ベトナムが収めてきたあらゆる成功の源である」と強調し、次のように語りました。
フック国家主席(写真:bqllang.gov.vn) |
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「各レベルの党委員会、行政府、祖国戦線は住民の願望や、住民の正当な利益に関する問題を把握し、これを基礎に問題を解決する必要があります。また、『幸福・平等・進歩』という方針に沿って文化的な居住地・家庭づくりを促進していくよう求めます」
一方、北部山岳地帯ソンラ省モクチャウ県ムオンサン村でも「民族大団結の祭り」が盛況に行われ、多くの村人が集まりました。この2年間、新型コロナウイルス感染症により、「民族大団結の祭り」が止されていたことから、今回は特別な意義があるとされています。村人の話です。
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「久しぶりに祭りに参加しました。感染症の収束後、我が村は徐々に安定を取り戻し、回復しています。みんなは祭りを楽しんでいます。今年の『民族大団結の祭り』は特別です」
中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省の各村も村中が祭りの活気であふれています。同省党委員会のイ・ビエル・ニエ副委員長は、「省内では様々な文芸・文化・スポーツ活動が活発に行われている」と明らかにし、次のように述べています。
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「この祭りの目的は村人が伝統文化の価値を紹介し、ほかの地方の人々と交流することです。党の路線や、国家の政策・法律の宣伝・啓もう・教育活動も行われます。これは住民の知識向上に貢献するからです」
国の建設・防衛事業への貢献
ベトナムの党と国家は常に、民族大団結を、国を発展させる主要な原動力と見なしています。そのため、ベトナムでは、民族や、宗教、社会階級などを問わず、国民全員が団結しあい、国の建設発展事業に力を注いでいます。民族大団結の重要性を認識したベトナムの党と国家は、民族大団結を目指す多くの政策や主張を出してきました。
民族大団結のシンボルであるベトナム祖国戦線は多くの競争運動を行うなどにより、これらの政策や主張の展開に力を入れており、人民各層の支持を得ています。こうした中、「民族大団結の祭り」と関連の活動は各地方に活気を生み出すだけでなく、住民の物心両面の生活改善や、雇用創出、各民族間の相互理解の向上、国民の相互支援、貧困解消、党と国民との関係深化、党と国家への国民の信頼向上、経済開発、各地方間の連携促進などにも貢献しています。
ベトナム祖国戦線は、民族大団結のさらなる強化、「豊かな国民・強靭な国、民主的で公平かつ文化的な社会づくり」という目標達成を目指し、今後も、「民族大団結の祭り」を幅広く展開していく方針です。