(VOVWORLD) -ベトナム外務省の招きに応え、ユネスコ国連教育科学文化機関のオードレ・アズレ事務局長が9月5日から7日にかけてベトナムを公式訪問しました。
この機に、アズレ女史はベトナムの報道機関の取材に対し、「ベトナムはユネスコとの協力における模範である」と述べ、ユネスコに対するベトナムの貢献を高く評価しました。アズレ女史によりますと、ベトナムが1976年にユネスコに加盟して以来、双方は緊密な協力関係を築いてきたとしています。
ベトナムとユネスコは、複数の科学プロジェクトを共同で実施してきました。ごく最近の例で言えば、数学と物理学の研究・育成センターが2021年に開設されました。双方は、教育開発、特に女子教育の推進を支持しています。経済が著しく成長している背景の中で、ベトナムは、教育事業の開発に注視しています。
現在、ベトナムにおいては、ユネスコ世界遺産が8カ所、13の無形文化遺産が認定されているとしています。ベトナムは、これらの遺産を保護するための公約を具体的に示しています。2021年にベトナムはユネスコ執行委員会の2021~2025年期執行理事国に選ばれました。ベトナムが執行理事国に選出されたのはこれが5回目です。
ベトナムと他の国が直面している課題の一つは気候変動です。これは、グローバルな試練であることから、ユネスコの加盟国がその問題の解決に参加するべきです。ユネスコは、幾つかの対策を提示し、その中でも、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏計画の一環として1976年に開始されました。この数年間、ベトナムは、自然保護と地域の人々の生活を両立させる持続的な発展を目指しています。現在、ベトナムには、ユネスコによって認定された11箇所の生物圏保存地域があります。ベトナムは2021年7月に気候変動に関する国家戦略を採択し、2050年までの目標を設定しました。
ソン外相とアズレ事務局長(TTXVN撮影) |
5日に、ベトナムのブイ・タン・ソン外相との懇談で、ユネスコのオードレ・アズレ事務局長は、ユネスコの活動、およびユネスコ執行理事国としてのベトナムの主体的かつ積極的な役割を高く評価しました。
また、アズレ女史は、ベトナムが2022〜2026年の任期でユネスコ無形文化遺産保護条約の政府間委員会のメンバーに選出されたことを祝うとともに、ユネスコの加盟国に対し先進国の科学技術の優れた成果を発展途上国に共有するよう働きかけるほか、教育、文化、科学、情報通信などの分野において引き続きベトナムをサポートすることを明らかにしました。