(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたようにカンボジアのフンセン首相の招きに応え、ファム・ミン・チン首相は8日から13日にかけてカンボジアを公式訪問します。
この訪問は55年前に樹立した両国の外交関係が絶えず強化され、「善隣、友好、全面協力、長期安定」という方針に基づく両国の関係が力強く発展している背景の中で行われ、両国の団結と協力の証となっています。
また、これはチン首相が就任して以来、初めてのカンボジア訪問であり、ベトナム・カンボジア友好年2022におけるベトナムのハイレベルな指導者によるカンボジアの初訪問でもあります。
これまで両国のハイレベル会合や交流、協力メカニズムが維持され、各省庁、地方間の協力が緊密化されています。国防・安全保障分野における協力が促進され、いかなる敵対勢力にも自国の領土を使用して、他国の安全保障と利益を損なうことを許さないという原則が堅持されています。また、両国の高級指導者が調印した条約、協定、合意書に従って国境地帯の当局、行政府、住民は平和、友好、協力、発展の国境線づくりに力を尽くしています。
一方、この数年、両国の投資・貿易協力は促進され、目覚しい成果を収めてきました。2021年、両国の貿易額は95億4千万ドルに達し、2020年と比べ、79%増となりました。年初からの10か月間のこの数字は85億ドルを超えています。現在、カンボジアで行われているベトナムの投資プロジェクトは188件となり、ASEANの中でトップに立ち、カンボジアへの直接投資上位5 か国に入っています。
両国の指導者は互いの国に在住するお互いの国民に好ましい条件を提示し続けると確約しまた。カンボジアがASEAN議長国を務めている2022年に両国は地域と国際の場で緊密に連携し合い、ASEAN共同体、および地域と世界の平和、安定、協力、発展に積極的に貢献しています。
在ベトナムカンボジア大使館のChay Navuth大使は次のように語りました。
(テープ)
「今後、両国の団結と協力関係をさらに強化していきます。世界で新型コロナが抑制されている背景の中で両国はあらゆるフォーラム、および地域と世界の外交活動で互いに支援し合うことができます。ベトナムとカンボジアはASEAN加盟国であり、ASEAN2022議長国としてのカンボジアの成功にはベトナムの貢献があります」
先ごろ、フンセン首相とファム・ミン・チン首相は年内に両国の貿易額を100億ドルに引き上げ、両国の国境線を平和、友好、協力の国境線にし、国境地帯の住民の交流や貿易活動を確保することで一致しました。
在カンボジアベトナム大使館のグエン・フイ・タン大使は次のように語りました。
(テープ)
「政治分野における協力関係を強化するとともに、人民各層、とりわけ若者に両国関係の役割、重要性、戦略的な意義の教育を促進する必要があります。同時に両国関係の重要な柱である国防、安全保障、外交分野における協力を進めなければなりません。また、経済協力をも推進し、ベトナム・カンボジア関係の持続可能な発展に新たな原動力をつける必要があります」
カンボジアを訪問中、チン首相はフンセン首相と会談し、ベトナム・カンボジア投資貿易促進フォーラムに出席するほか、シアモニ国王を表敬訪問し、サイ・チュム上院議長、およびヘン・サムリン国民議会議長らと会見する予定です。チン首相のカンボジア訪問により、今後、良好な両国関係はさらに発展していくことが期待されています。