(VOVWORLD) - ベトナムとチェコは1950年2月2日に外交関係を樹立しました。それ以来、両国関係は、多くの分野において絶え間なく発展しています。
欧州を歴訪中のベトナムのグエン・スアン・フック首相は、16日、チェコ訪問を開始しました。この訪問は、両国関係に新しい原動力を作り出すと期待されています。
ベトナム・チェコ 互いに重要な相手国
ベトナムとチェコは1950年2月2日に外交関係を樹立しました。それ以来、両国関係は、多くの分野において絶え間なく発展しています。
両国は、政府合同委員会の会議を定期的に行っているとともに、地方間の協力も拡大させています。両国関係について触れるならば、貿易関係を抜きにして語ることはできません。2013年の貿易総額は約6億ドルでしたが、2018年はその倍の12億ドルにのぼりました。2018年のチェコの貿易相手国の中で、ベトナムは36位に立っています。また、チェコの輸入先中で、ベトナムは28位に立っています。
在チェコベトナムのホー・ミン・トゥアン大使 |
しかし、在チェコベトナム大使館のホー・ミン・トゥアン大使は、その取引総額は両国の潜在力に合致していないと述べ、次のように語りました。
(テープ)
「5年後、両国の貿易総額が2倍になったことはよい成果ですが、両国の潜在力から見ると、まだ小さいと思います。チェコ企業によるベトナムへの投資は数が少なく、まだ規模が小さいという現状です。そのため、両国は、政府合同委員会の会議をはじめ、多くの会議やシンポジウムを開いており、投資を含む両国の経済関係を新しい発展段階に押し上げるための具体的な措置についていろいろ話し合っています。」
ベトナム・チェコの関係 大きな展望
チェコを訪問中、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、チェコの指導者らと会談・会見を行うほか、ベトナム・チェコ企業フォーラムで演説を行う予定です。これは、両国の経済協力をさらに拡大させる措置について話し合う良いチャンスです。先ほどのホー・ミン・トゥアン大使は次のように語りました。
(テープ)
「チェコ企業との接触を通じて、チェコ企業は、ベトナムの自動車生産、発電、日常用品の生産、サービス業などに特別な関心を寄せいているということがわかりました。今回の訪問を機に、ベトナムの航空会社バンブー・エアウエイはチェコ側と、両国を結ぶ直行便を開設することについて話し合う予定です。この直行便の開設は、両国の地理的距離を縮小させ、両国企業と国民にとって素晴らしいニュースとなると思います。」
トゥアン大使によりますと、今回の訪問を機に、両国の部門や企業によるいくつかの協力合意書が締結される予定です。その意味で、グエン・スアン・フック首相のチェコ訪問は両国関係をさらに発展させる新たな原動力になると期待されています。