ベトナム・中国陸上国境条約の実施を点検

(VOVWORLD) - 23日、ベトナム北部山岳地帯モンカイ市で、ベトナム・中国国境条約締結20周年、及び「ベトナム・中国陸上国境線確定議定書」の展開10周年を記念する式典が行われました。

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記念式典を共済したベトナム・中国の外相ら

これは両国が「ベトナム・中国陸上国境線確定議定書」、「ベトナム・中国陸上国境線管理制度に関する協定」、「ベトナム・中国陸上国境線検問所および検問所管理制度に関する協定」の3つの文書の実施を総括し、国境地域の発展における協力を点検する機会となっています。

これまで、ベトナム・中国陸の国境線画定と国境標識の設置に関する交渉は多くの重要な節目を経てきました。

1957年11月、ベトナム労働党中央委員会は中国共産党中央委員会に書簡を送り、1887年と1895年に、インドシナを支配したフランス植民地主義者と中国の清朝が締結した国境画定条約に定められた国境線を尊重し、あらゆる紛争を交渉で解決するよう要請しました。

1958年4月、中国共産党中央委員会はベトナムの要請に賛同すると答え、1887年と1895年に締結されたフランス植民地主義者と清朝の条約が定めた国境線を尊重すると表明しました。1973年1月のベトナム戦争の終結に関するパリ和平協定の締結後、ベトナム・中国の国境問題に関する交渉が正式に開始されました。1974年8月、第1回交渉が行われましたが、物別れに終わりました。

陸上国境線の画定に関する交渉プロセス

ベトナム・中国の国交が正常化されてから、1991年11月7日、双方は国境地域の問題解決に関する暫定条約を締結しました。また、1993年10月19日、ベトナム・中国の国境画定・領土問題を解決するための基本原則に関する協定が調印され、陸上国境問題の解決に関する交渉を実質化させました。1999年12月30日、ハノイで、両国政府は陸上国境画定協定に署名しました。この協定を基礎に、双方はおよそ1450キロに及ぶ国境線で実地調査を行い、1970本の国境標識を設置しました。2008年12月31日、ベトナム・中国の陸上国境線での国境標識の設置作業を基本的に終了しました。そして「ベトナム・中国陸上国境線確定議定書」、「ベトナム・中国陸上国境線管理制度に関する協定」、「ベトナム・中国陸上国境線検問所および検問所管理制度に関する協定」の交渉・締結が進められてきました。2010年7月14日、双方はこれらの文書が発効したと言明し、新たな国境線の管理作業に入りました。

陸上国境線を明確に画定

ベトナム・中国の陸上国境線画定条約は両国、及び地域の平和で安定的な環境づくりにおける重要な進展を記すものです。両国間の明確な国境線が現代的かつ精密な技術で画定されたのは史上初のことです。これは両国の長期的な平和、安定、協力、発展に着実な土台をつくり、両国関係の歴史に新たなる1ページを切り開きました。ベトナム・中国の陸上国境線画定条約の締結と国境標識の設置は明確な国境線を定め、国境地域の管理に法的基礎を作り出すとともに、それぞれの国の発展事業、ならびに国境地域の各地方の経済社会発展、安全保障の強化にチャンスを作り出すとしています。ベトナム・中国の陸上国境線画定条約、陸上国境標識の設置、及び2000年12月25日に締結された中国とのバクボ湾、いわゆる、トンキン湾内における海上領海線、排他的経済水域、大陸棚の境界線画定協定やバクボ湾(トンキン湾)での漁業協力協定により、ベトナム・中国関係に残されている国境・領土に関する3つの大きな問題の2つの徹底的解決が図られたとしています。また、これらの条約と協定はベトナムが独立、主権、領土保全の尊重を基礎に、国際法に合致する措置で近隣諸国との国境、領土、海域、大陸棚に関するあらゆる紛争を解決する意向があることを立証するものです。

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