2日、ハノイで開催中の第14期国会第2回会議では、2016年~2020年期の経済再構築計画の討議が初めて行われました。この計画は、経済構造の変更、合理的経済構造の形成、より高い経済成長の達成に寄与する重要な意義を持っています。
2011年~2015年期に、ベトナムは、4つの方向に従って、経済再構築を行ってきましたが、その結果は期待通り達成できなかったということです。2016年~2020年期の経済再構築計画の目標は、更なる活発で高い効率と高い競争力を持ちながら、持続的かつグリーン成長を確保する合理的経済構造を形成することが狙いです。
経済再構築に関するシナリオの作成
2016年~2020年期の経済再構築計画は2つのシナリオにしがって立案されました。第1のシナリオは、経済再構築を断固として実現して、複数の突破口を作ることです。第2のシナリオは、経済再構築を加速させるということです。この2つのシナリオは、GDP国内総生産成長の急増、インフレの抑制、国家予算の赤字削減、投資の効果向上、経済モデル転換などに寄与すると評価されています。ホーチミン市選出国会議員団のチャン・ホアン・ガン議員は次のように評価しています。
(テープ)
「政府は、様々な方策を出しました。その中には、多くのシナリオがあります。つまり、我々は、ベトナム経済が世界経済へ広範に参入しており、世界の経済社会状況の影響を受けやすい背景の中にある試練などを予測するということです。シナリオを作ることは必要だと思います。特に、経済再構築計画は、経済のテコ入れを図る方針や、資金の調達措置、経済への影響などについても示しています。」
経済再構築の重要な内容の効果的遂行
2016年~2020年期の経済再構築計画は再構築の重要な任務や、70の任務に対する各地方の具体的な責任などを示す5つの内容を出しています。中心的な5つの分野の中には2つの新しい分野があります。それは、国家予算の歳入歳出の再構築、及び公的債務の構築ということです。経済再構築の効果向上を目指すために、カオバン省選出のフン・バン・フン議員は次のような意見を述べています。
(テープ)
「2016年~2020年期の経済再構築計画の中で、再構築過程を監視することが必要とされています。国会は、再構築に関する別の決議を出します。そこで、政府は経済再構築を容易に実現することでしょう。その他、ヒトに関連する要素にも留意する必要があります。有権者らは、党と政府が汚職防止対策と集団の利益防止対策を断固として実現するよう期待しています。」
一方、ホーチミン市選出のファム・フ・コック議員は次のように提案しています。
(テープ)
「民間経済セクターの発展については、起業支援イニシアチブの傍ら、政府は大手民間経済グループの形成を支持する必要があります。国家経済再構築について、資産の損失を避けるために、国営企業の株式化過程において国家の資金や資産を管理する機関を早期に設立するよう提案します。その他、民間経済セクター、国営経済セクター、外資系投資地区、農民を経済再構築の原動力として認める必要もあると思います。」
2016年~2020年期の経済再構築を効果的に実現することは、持続可能な開発に向けて合理的経済構造の形成と発展に寄与することでしょう。