2015年、政府は中部の重点的な経済地域の発展担当委員会を決定して以来、7月29日、トゥアティエン・フエ省、クアンナム省、クアンガイ省、ビンディン省、及びダナン市の中部5つの省と市の指導者は初会合を行い、地域発展計画について協議しました。
2008年、政府が設立を決定した中部の重点的な経済地域はトゥアティエン・フエ省、クアンナム省、クアンガイ省、ビンディン省、及びダナン市の中部5つの省と市が含まれています。同地域にはチャンメイ・ランコ、チュライ、ズンクァット、及びニョンホイという4ヵ所の経済区とフエ、ダナン、ホイアン、タムキ、バントゥオン、クアンガイ、クイニョンといった7つの都市があります。設立以来8年が経過した後、同地域のGDP=国内総生産の伸び率は9・4%に達し、5・9%という国内各地の平均伸び率を上回り、経済構造は工業サービス、建設、工業を柱に移行されています。
中部の重点的な経済地域に特別な政策
中部の重点的な経済地域に位置する各省と市の中で、ダナン市とクアンナム省は高い競争力を持ち、残りの3つの地方はかなりの競争力があると評されています。しかし、これまで、同地域の発展は潜在力に見合っているとはいえません。中部の重点的な経済地域発展コンサルタントグループの責任者チャン・ズ・リック博士は「政府は同地域の飛躍的な発展にあらゆる財源を活用するため、特別な政策を作成、実施中である」と明らかにし、次のように語りました。
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「私たちは局部ではなく、地域全体の利益に配慮する必要があります。この地域は観光面での潜在力があることから、地域内の各地方を連携して、観光のピーアールを行なう必要があると思います。また、それぞれの地方ではなく、全地域への投資振興を進めなければなりません。さらに共通労働市場を確立し、人材育成で連携する必要があります。」
4ヵ所の経済区や数多くの工業団地を擁し、東西経済回廊に位置する中部の重点的な経済地域は投資誘致上の優位性を持っています。しかし、地域内の各地方は連携を強化し、経済発展への統一的な基盤づくりや競争力の向上に力を尽くす必要があるとしています。ビンディン省人民委員会のフアン・カオ・タン副委員長は次のような見解を述べています。
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「インフラ整備などの分野で連携を強化し、フエ市からクイニョン行きの高速道路を建設する必要があると思います。また、それぞれの地方は港湾や空港がありますが、連携を取らなければなりません。政府は同地域に特別な優遇措置を適用する必要があります。」
ハイテクや付加価値の高いサービス業を発展
中部の重点的な経済地域は2020年までにGDPの伸び率を年平均9%にし、国家予算への貢献度を7・5%にするという目標を設定しました。これを達成するため、地域内の各地方はハイテクや付加価値の高いサービス業を集中的に発展させる方針を固めました。中部の重点的な経済地域担当協議会議長を務めるダナン市人民委員会のフイン・ドク・トゥ委員長は次のように語りました。
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「地域の経済社会発展に統一的な基盤を作り出すのは必至の課題となっています。中部沿海各省はインフラ整備、経済社会、観光、海洋の開発、人材育成などの分野で連携を取る必要があります。」
中部の重点的な経済地域は全国の経済社会発展に重要な役割を果たしています。同地域内の各地方の連携を強化し、特別な優遇措置を適用することは今後この地域の発展に前提を作り出すとみられます。