(VOVWORLD) - 党と国家、および全国の努力により、文化振興と開発が進められ、国の開発事業に貢献することが期待されています。
2021年11月24日に行われた第2回全国文化会議は、「文化は国の精神的基盤であり、国の開発事業の目標と原動力でもある」とし、文化開発の重要性を強調しました。この1年以上、文化の地位、役割、重要性に対する社会全体の認識と行動は前向きな兆しを見せています。文化開発を目指す法的基盤や政策が完備され、文化開発に必要なリソースも投入されています。
民謡「クアンホ」の披露 |
(テープ)民謡「クアンホ」が歌われる現場の音
お聴きいただいているのは、北部バクニン省イエンフォン県ジエム村の人々が歌う伝統民謡「クアンホ」です。この村は、ユネスコ国連教育科学文化機関によって世界無形文化遺産として認定されている民謡「クアンホ」を昔のまま保存していることで知られています。
バクニン省ではジエム村のほか、数百の村でクアンホが村人の精神生活を支えています。村を訪れると、村人がクアンホを歌っている風景がよく見かけられます。また、村の祭りでは必ずクアンホが披露されます。
バクニン省は、クアンホの保存・開発のために、毎月ベテランの歌手に手当を支給するとともに、クアンホを披露する会の開催などに必要な資金を提供しています。特に、2021年の第2回全国文化会議後、同省はクアンホの保存・開発事業を始めとする文化開発事業に少なくとも省の予算の4%を充てることにしました。これにより、クアンホはバクニン省各地にさらに広がっています。バクニン省バクニン市ヴァンアン地区のクアンホクラブの担当者グエン・ティ・キム・クインさんは次のように語りました。
(テープ)
「全国文化会議から1年が経ち、文化開発事業に対して大きな投資があり、この投資は末端組織に集中しています。かつては、末端組織への関心が薄かったのですが、現在、全ての村のベテラン歌手は省から優遇を受けています」
一方、文化の中心地であるハノイは、第2回全国文化会議直後に、「2021年~2025年期の文化産業開発計画と2045年までのビジョン」 に関する決議を発布しました。その中で、ハノイの歴史遺跡1287か所の改修に27兆ベトナムドン(日本円で1500億円)を充てることを決定しました。
フエ宮廷骨董品博物館で展示されている宮廷衣装「ニャットビン」 |
他方、ベトナム最後の王朝、グエン朝の都として栄えた古都フエを擁する中部トゥアティエンフエ省は、社会全体のリソースを文化開発事業に活用する方針です。同省文化スポーツ局のファン・タイン・ハイ局長は、ベトナム初の世界遺産フエの建造物の保存と改修、およびグエン朝時代に関する骨董品の収集を精力的に行っていると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「当省は社会全体のリソースをフエの建造物の保存と改修、および骨董品の収集に投入しています。リソースを活用するためには、企業の認識を高めることが重要です。また、文化遺産の保存と開発は企業の利益につながっているということを企業に理解してもらえれば、企業はその事業に資金を投入するでしょう」
党中央宣伝教育委員会のダオ・ズイ・クァット元副委員長は、第2回全国文化会議が開催されてから1年以上が経ち、最も大きな成果は、文化の地位、役割、重要性に対する各部門・部局の認識が一段と高まったということであると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「全国文化会議後、国の文化開発事業に対する各レベルの機関・地方の認識が向上したことは明らかです。党中央宣伝教育委員会は、ベトナムの価値体系や、文化の価値体系、ベトナム人の価値体系などについて多くのシンポジウムを行いました。また、国会もセミナーを開き、文化開発のための体制、政策、リソースについて話し合いました。各レベルの機関・地方では、そのような具体的な行動が見られています」
党と国家、および全国の努力により、文化振興と開発が進められ、国の開発事業に貢献することが期待されています。