(VOVWORLD) - ベトナムの労働市場は急速に回復しており、多くの分野は喜ばしい兆しを見せています。
今年の初めからの6か月、ベトナムの労働市場は新型コロナウイルス感染症から深刻な影響を受けました。国外でも国内でも新たな就職が減るとともに、解雇された労働者が増えていました。しかし、ベトナムの経済活動が再開されたことにより、第3四半期に入り、労働市場は回復の兆しを見せています。
政府会議で発表しているズン次官 |
ベトナム労働市場の回復を支えるのは、ベトナムとEU欧州連合との自由貿易協定が8月1日に発効することや、国家予算による重点的な公共投資プロジェクトが加速されていること、外国投資がベトナムへシフトしていることなどです。労働傷病軍人社会事業省のダオ・ゴック・ズン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの労働市場は急速に回復しており、多くの分野は喜ばしい兆しを見せています。そのため、第3四半期の労働市場はよくなるはずです。第3四半期に、雇われる労総者数は今年の第1四半期の始めに相当する5540万人に達すると予測されています。この予測は実践的な基盤があります。労働傷病軍人社会事業省は大手企業と会合を行い、この予測を出しました。これから、月に雇われるのは8万人から9万人です。また、7月の終わりごろから、いくつかの国がベトナム人労働者の受け入れを再開します。電子商取引や、電子部品の組立て、縫製などの分野は大勢の労働力を必要としています。」
ズン大臣によりますと、労働傷病軍人社会事業省は新型コロナウイルス感染症の影響で困難に直面している労働者を支援するため、政府の補助政策の展開を加速させています。ズン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは政府に対し、総額16兆ベトナムドン(日本円で約760億円)の補助政策からの融資を企業の給料支払いに充てられるように調整するよう提案しています。また、この融資を受けられる企業を増やすとともに、融資を受ける期間を年末まで伸ばすよう提案しています。」
新型コロナの終息後、ベトナム経済は回復したとはいえ、世界経済が停滞し続けているので、これからも多くの困難に直面すると予測されています。しかし、ベトナム政府と企業の努力により、労働市場は急速に回復しているでしょう。