工業化と近代化を進めているベトナムにとって強固な労働者階級作りは共産党と政府だけでなく、すべての政治システムとそれぞれの労働者の差し迫った課題の一つとして位置づけられています。そのため、職場における労働者の正当な権利を守り、ケアすることは優先課題となってきました。
各レベルの労働組合は法律制定、経済社会発展任務の遂行のため労働者や職員が生産経営活動に積極的に参加するように働きかけることに重要な役割を果たしています。各レベルの労働組合は関連各機関と協力して、労働者の正当な権利を確保するため、多くの検査、監視活動を行い、ストライキの削減に寄与すると共に、困難に直面している労働者を支援しています。
末端組織での労働者権利の保護を重視
さる3月行われたベトナム労働総連盟の幹部会と会合を行ったグェン・タン・ズン首相は労働総連盟に対し、2015年に引き続き政府と協力して、経済社会発展の任務の遂行のため競争運動を行うと共に、労働者の正当な権利擁護に配慮するよう求めました。ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは幼稚園や労働者向けの住宅建設、労働者の社会保険加入など労働者の権利擁護を効果的に実施するため、さらに取り組まなければなりません。特に、労働組合は労働者の正当な権利擁護に重要な役割を果たしています」
労働組合が最も関心を持っているのは労働者の権利に関連する差し迫った問題を解決するため、労働者と協力するということです。ホーチミン市ビンタイン地区の労働組合のグェン・トゥ・フォン議長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは各地区の労働組合の活動運営に情報技術を導入しました。そのおかげで、民間企業を始め、あらゆる企業で働いている労働者は労働組合が始めた運動への参加に有利な条件を作り出しています。また、私たちは各地区の労働組合の活動状況を把握できるようになりました。これを基に、労働組合活動の方向性を作成します」
具体的な行動で、労働者の権利に配慮、若い労働者を始め、今日の労働者は職業技能の向上、娯楽活動、雇用創出などに特別な関心を寄せています。各レベルの労働組合が開始した活動の他、ホーチミン共産青年同盟中央委員会は労働者の生活に関心を寄せています。
その具体的な表れとしてあげられるのはホーチミン共産青年同盟中央委員会が北部ハイズオン省、バクニン省、ビンフック省、ハノイ市、南部ドンナイ省、ビンズオン省、ビンフォック省など労働者が多く住んでいる各地方で「労働者を支援する日」というイベントを開催したということです。この機に、労働者は無料で健康診断、無料で散髪するほか、民間遊戯に参加したりしました。
ホーチミン共産青年同盟中央常務委員会のグェン・アイン・トァン委員は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは労働者に党と政府の政策や主張、労働者の精神的生活の向上のため、この「労働者を支援する日」というイベントを開催したのです。これにより、労働者は国の工業化近代化事業にさらに貢献できるようになることが期待されています」
これらの活動は労働者によい体験を与えます。北部バイ・ズオン省ダイ・アン工業団地にあるキム・クオン社の労働者グェン・ティ・トゥ・ホン( Nguyen Thi Thu Hong) さんは次のように語りました。
(テープ)
「ダイアン工業団地は労働者向けの様々な支援活動を行っています。これらの活動に参加できることを嬉しく思っています。その他、健康診断を無料で受けました。今後も、このような活動がさらに行われるよう希望します」
労働者のやる気を励ますため、関係各機関は愛国競争運動、科学技術を生産活動への導入などをも進めています。これらの活動により、労働者が国の経済社会発展事業にさらに寄与することでしょう。