(VOVWORLD) - 12月1日から3日にかけて、ハノイで、2023~2028年期におけるベトナム労働総連盟の第13回大会が行われます。これはベトナムの労働者階級と労働組合の重要な政治的出来事です。大会では、労働者の正当な権利保護や、労働組合の発展、非国営セクターにおける労働組合の設立、組合長の育成などが主要議題となる見通しです。
労働者階級の政治.社会団体であるベトナム労働総連盟は労働者の正当な権利を保護するものです。これまで、同連盟は自らの任務を全うするために、労働者支援を目指す多くの政策を展開し、効果的な措置をとってきました。これらの政策と措置は、労働者の権利保護だけでなく、物心両面の生活改善や、労働生産性の向上などにも多大な貢献をしています。
効果的な政策と措置
現在、ベトナムの労働組合員の数は1100万人を超えています。これまで、企業の72%は労働組合を設立してきました。この5年間、各労働組合は1万4000人の労働者を対象に、住宅の新築と改修のためにおよそ2100万米ドル相当の資金を調達してきました。同時に、生活困窮者への支援も常時活動となっています。その支援にあてられてきた累計金額は12億ドルにのぼっています。
特に、新型コロナウイルス感染症が流行っていた時、各労働組合は、パンデミックによる被害を受けた組合員や、失業者などを支援するために、数十億米ドルを拠出しました。そのほか、労働者を対象とする職業教育や、仕事斡旋、優遇融資も積極的に行っています。ホーチミン市労働連盟のチャン・ドアン・チュン副議長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「ホーチミン市のCEF=マイクロ民間金融機関は各レベルの労働組合と連携して、組合員を対象に優遇融資を行っています。月平均、その融資額は4200万ドルに達しています。同時に、今年7月から、CEFは貧しい労働者の子どもに奨学金を与え、チャリティハスを建設するなどして、様々な形で、労働者を支援しています」
一方、労働総連盟の提唱・主催による「パンデミックを乗り越えるための100万件のイニシアティブ」というプログラムも効果的に展開され、14億ドル相当の利益をもたらしました。
労働組合を労働者の信頼に足る拠り所として建設
この5年間に収められてきた成果を踏まえ、2023~2028年期において、ベトナム労働総連盟は、活動の方式刷新と質的向上や、各レベルの組合の連携強化、労働者の賃金・手当制度の改善、労働安全衛生の確保、労働環境の改善などを主要任務に定めます。これらの任務を実施するため、
カン議長 写真提供:baophunuthudo.vn |
今年から2028年まで、ベトナム労働総連盟は全国規模で、様々な活動を展開する予定です。労働総連盟のグエン・ディン・カン議長は次のように強調しています。
(テープ)
「新任期に、労働総連盟は組織や、活動などの面で、刷新を促進していきます。組合員の需要と利益を基礎に、活動計画を立案します。労働者の代表者として、労働者の正当な権利保護に注力していきます。また、労働者の力や、知恵、愛国心、民族自尊心を発揮させ、労働組合を労働者の信頼に足る拠り所として建設するために努力していく方針です」
このおよそ95年間に全民族とともに歩んできたベトナム労働組合は国の建設防衛事業に多大な貢献をしてきました。そして、今大会が成功を収め、労働組合に新たな発展段階を切り開くことが期待されています。