(VOVWORLD) - 先ごろ、中部カインホア省、ニャチャン市で、南中部地域最大の民間祭りとされている「ポーナガル塔祭り」が4日間にわたり、開催され、数万人の住民と観光客を引き付けました。
ポーナガル塔、および「ポーナガル塔祭り」はチャム族の文化、精神、民間信仰の美しさを表すものです。「ポーナガル塔祭り」は毎年、行われ、ベトナム人の三府聖母を崇拝する儀式や「国の安泰、良い天候、豊作、人々の平穏で幸福な生活」を祈る儀式などが含まれます。カインホア省文化スポーツ局のレ・バン・ホア副局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今年、文化遺産の発揮を持続可能な観光開発と連携させ、促進しており、遺跡のPRに取り組んでいます。また、社会・経済・文化開発の傍ら、チャム族とほかの民族との共存に好ましい条件を提示し、ユニークな文化価値をつくることが狙いです」
祭り開催の前、チャム族の人々と国内外の観光客合わせて数万人はポーナガル塔への巡礼を行いました。チャム族の人々はおコメや家禽、果物などを持参し、聖母に供えました。メイン儀式のほか、灯篭流し式や伝統的な供養儀式が行われました。参拝者の一人は次のように話しました。
(テープ)
「家族10人余りは祭りに行きましたよ。各地方に住んでいるチャム族の人は皆、ポーナガル塔を訪れています。健康と繁栄、天候の安定を祈ります。また、洪水や旱魃が起こらないよう願っています」
なお、ポーナガル塔は、7世紀から13世紀の頃、カイ川の隣に位置するクラオ丘に建てられ、ベトナム東部海域(南シナ海)に面したチャム族の典型的な寺院であり、チャム族の女神ポー・ナガルが祀られていましたが、その後、ベトナム人の三府聖母道信仰に従って、聖母テン・ウ・ア・ナが祭られています。祠堂には、ポーナガルの彫像・ヒンドゥー今日のシバ神の浮き彫りがあります。ポーナガル塔は、チャンパ王国の遺跡の中で最も古いとされています。1979年、ポーナガル塔が国家遺跡に認定されました。また、2012年、ポーナガル塔祭りは国家無形文化遺産として認定されています。現在、カインホア省はポーナガル塔が国家特別遺跡として認定されるため、当局に提出する資料を作成しています。