(VOVWORLD) -南部メコンデルタ地域は13の省や市から構成され、地域固有の潜在力に恵まれています。
会議の様子 |
22日、ハノイで、共産党政治局、書記局は南部メコンデルタ地域の2030年までの社会経済開発と国防・安全保障の方向、および2045年のビジョンに関する2022年4月2日付けの決議13号を展開する全国会議を開きました。
4月中に南部メコンデルタ地域の開発に関する会議が2回にわたり開かれたのは、ベトナムの社会、経済に対するこの地域の開発の重要性を表していると言えます。
南部メコンデルタ地域は13の省や市から構成され、地域固有の潜在力に恵まれています。また、この地域は農産物と水産物の重要な生産地であり、全国のGDP=国内総生産の12%に寄与しています。
文明的で持続可能な生態系の開発
政治局の決議13号は2030年をめどに、南部メコンデルタ地域がグリーン農業経済の中心地になるほか、世界レベルの付加価値商品の大量生産地になり、そして、2045年までに、近代的、かつ文明的な河川文化独自の価値を持つ地域になるという目標を掲げています。
また、この決議ではこれらの目標を実現するため、地域の各地方固有の強みを活用するとともに、各地方間の連携の重要性を強調されました。
例えば、アンザン省、ドンタップ省は農産物と水産物を生産する強みがありますが、ティンザン省、ベンチェ省は果物、野菜の生産に有利な条件があるということです。経済中央委員会のチャン・トアン・アイン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「政治局は南部メコンデルタ地域を開発するための方向と対策を打ち出しました。その中で、自然環境を尊重しながら、この地域を文明的で持続可能な生態系がある地域にし、人間を中心とし、水資源をコア要素にします。また、この地域の経済構造をグリーン経済、循環型経済に転換します」
南部メコンデルタ地域の開発を確信
政治局の決議13号を基に、南部メコンデルタ地域の各地方は経済の開発、気候変動対応、強固な政治システムづくりを目指す具体的な対策を打ち出します。
南部メコンデルタ地域のカントー市党委員会のレ・クアン・マイン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「政治局が発布した決議13号は南部メコンデルタ地域の開発の方向を明らかにしました。これにより、この地域の潜在力を効果的に活かすための包括的な開発計画が作成されるようになりました」
一方、ベンチェ省人民委員会のチャン・ゴック・タム委員長は「南部メコンデルタ地域の交通インフラへの投資は非常に重要な意義があり、地元住民の願望に応えるだけでなく、経済開発の推進力でもある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この地域全体の開発を強化するために、交通インフラへ投資を行うのは正しい方針です。交通網の整備により、ベンチェ省とこの地域東部にある各地方はいずれも利益を受けます。近い将来、ベンチェ省は多くの投資家を誘致できるようになると期待しています」
南部メコンデルタ地域は食糧安全保障、農産物の輸出などの面で重要な役割を担うだけでなく、ベトナム全国の経済開発を強化する推進力でもあります。そのため、政治局の決議13号はこの地域の早急かつ持続可能な開発に大きく貢献することでしょう。