国内外の企業の連携を強化

(VOVWORLD) 世界経済への参入が進められている現在、ベトナム政府はあらゆる経済セクターが均等に発展し、地域と世界のバリュー・チェーンに参加できるよう、オープンな投資経営環境づくりに力を入れています。

外資系企業は雇用創出や工業生産高の増加、輸出の強化に大きく貢献する重要な経済セクターと見なされています。外資系企業はベトナムの加工産業の生産高の5割以上、輸出総額の7割以上を占めています。また、外資系企業は多くの分野に進出しています。

国内外の企業の連携を強化 - ảnh 1 外資系企業に部品を提供するフォックタイン プラスチック生産企業
国内外の企業の連携が必要

ベトナムで事業を行なっている外資系企業は土地の賃貸や関税などに関する様々な優遇を受けています。また、資金や技術、管理能力、市場結合などの面で、国内企業より優越している外資系企業はベトナム経済成長の原動力と見なされている分野で重要な地位を持っています。こうした中、ベトナムの民間企業はグローバル・バリュー・チェーンへのアプローチで様々な困難に直面したうえで、外資系企業の生産ラインになかなか参加できません。国内企業の弱点としてはマーケッティングや需給に関する情報のアップデート、外資系企業の製品基準を満たさないことなどが挙げられています。外資系企業は迅速な発展を遂げる一方、国内の民間企業の規模は拡大されません。VCCI=ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。

(テープ) 

4つの主体があります。第1、国家は環境、枠組、条件を作り出します。第2、ベトナム駐在外資系企業協会は国内外の企業が連携できるよう、架け橋としての役割を果たします。第3と第4は外資系企業と国内の民間企業です。4つの主体が順調に活動すれば、国内外の企業の連携が強化されます。この連携は外資系企業の持続的な発展と利益を確保すると同時に国内の民間企業の発展に条件を作り出すでしょう。」

国内外の企業の発展に条件づくり

先頃、ハノイで行われた「ベトナム中間ビジネスフォーラム2017」でベトナム駐在外資系企業協会の代表は国内外の企業の連携の強化を目指す措置を提案しました。ベトナムビジネスフォーラム2017の共同議長を務める日本商工会の相良(さがら)博英(ひろひで)委員長は次のように話しました。

(テープ) 

「ベトナム側は中小企業を対象に、法律の規定を簡素化する必要があります。また、あらゆる手続きを迅速に実施し、規定を明確化しない限り、外国直接投資や国内外の企業の連携の強化が図られません。」

企業フォーラムで、ブオン・ディン・フエ副首相は発言に立ち、「ベトナム政府はFDI=外国直接投資をベトナム経済の重要な一部分と見なし、外資系企業の投資経営の成功に向けて、あらゆる条件を作り出す。外資系企業の成功をベトナム政府、国民の成功と見なす」と強調しました。フエ副首相は次のように語りました。

(テープ) 

「国営企業、外資系企業、民間企業、家庭経済に有利な条件を作り出すため、オープンで明白な投資経営環境を整えています。また、ベトナムの経済再構築の方向に見合うような事業活動を行なう外資系企業や環境に優しい現代的な技術を導入し、ベトナム企業と連携する意向がある外資系企業を優先的に選択する方針です。」

4次革命産業が迅速に進められている背景の中で、国内企業は政府の支援を受ける傍ら、中心的な役割を果たさなければなりません。ベトナムの中小企業は外資系企業との連携を得、その生産チェーンに参加して、初めて長期的かつ持続的な発展を遂げるのです。

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