(VOVWORLD) - ベトナム共産党の第13回全国代表大会は法治国家建設・完備を最も重要な任務の1つと定めました。その中で、国家統治の効果向上を目指す行政システムの健全化は欠かせない一部です。
ベトナムの行政機関は2030年までのベトナム社会主義法治国家建設・完備戦略を実施しています。その中で、「国民奉仕・専門性・近代的・公開・明白」という行政システムの構築、および国家統治の効果向上を目指すそのシステムの健全化が主な目標と見なされています。
新形コロナウイルス感染症が抑制されてから、多くの国際組織はベトナムの開発展望を高く評価しています。スタンダードチャータード銀行は「今年通年のベトナムのGDP=国内総生産の伸び率は6.7%に達する」と予測しています。
一方、HSBC銀行はその割合を6.6%から6.9%に上方調整しています。これらはベトナムの党や、国家、国民、企業の努力を示しています。政治を研究する科学者ファン・スアン・ソン博士は次のような見解を表明しています。
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「ベトナム政府の運営・管理方法を国際社会は高く評価しています。新型コロナ禍においても政府は効果的・臨機応変な措置をとりました。したがって、ベトナム経済はマイナス成長に陥らず、最低成長率も2%を上回りました」
政府の運営・管理は法治国家建設事業の前提とみられていることから、政府の活動の効果向上や、組織の健全化、政策の透明性向上などは行政システムの健全化プロセスの重要な任務とされています。司法次官を務めていたホアン・テ・リェン教授は次のように分析しています。
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「発展力のある経済を作り上げることに関する思考は国家の新たな役割を示す突破的なものといえます。その役割を果たすように、国家は能力を向上し、改革を促進する必要があります。特に、法治国家は透明性とアカウンタビリティ(説明責任)が高いものでなければなりません」
行政システムの健全化と能力向上、および法治国家建設の促進を目指し、政府は分権・分級を推進していく方針を打ち出しています。これに関し、ファム・ミン・チン首相は次のように語りました。
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「政府は、分権・分級を推進し、各レベルの幹部の自己責任と能力向上に力を入れていきます。同時に、権力行使プロセスの監視・管理・検査も強化していきます。また、共同体の利益のために闘争する幹部を保護するメカニズムを作り出します。」
「国民の・国民による・国民のため」という要素はベトナム社会主義法治国家の特徴の1つです。これは国民の主人公としての役割の徹底的な発揮を目指すものとされています。先ほどのリェン教授は次のように述べています。
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「我が国の法律は、国民がそれぞれの幹部の責任を知り具体的な個人に責任を負わせるように規定しています。説明責任は民主主義を発揮しながらも個人と組織の責任を明確にする必要があります」
以上お話ししましたように、ベトナムは、「国民奉仕・専門性・近代的・公開・明白」という行政システムの構築を進めており、その中で、国民の満足度をそのシステムの効果を評定するものとしています。民主法律諮問評議会議長を務めるチャン・ゴック・ドゥオン教授は次のような見方を示しています。
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「国民の強い権力監視システムを構築する必要があります。当面、国民の社会批評と社会問題に関する議論・提言、監視活動に関する法律を制定しなければなりません。一党制において国民が権力を監視するメカニズムは極めて重要なものです。」
ベトナム共産党の第13回全国代表大会は法治国家建設・完備を最も重要な任務の1つと定めました。その中で、国家統治の効果向上を目指す行政システムの健全化は欠かせない一部です。政府と全国民の団結・協力・努力により、この目標が早期に達成されると期待されています。