(VOVWORLD) - ここ数日、ベトナムの多くの地域で貧しい人や困難な状況にある人に「大団結の家」と呼ばれる何千ものチャリティハウスが提供されました。
ベトナムの伝統的な旧正月が近づいている今、この活動はさらに意義深いものとなっています。貧しい人への「大団結の家」の寄付は、国の人道的な政策、および貧しい人がより良い生活を送れるための社会全体の協力を示し、社会福祉の強化に貢献しています。
ハウザン省の1400軒の「大団結の家」の落成式 |
貧困者向けの政策の具体的な成果
2024年の初日、南部ハウザン省では1400軒の「大団結の家」の落成式と引き渡し式が行われました。これは、革命功労者や貧困世帯、および貧困ラインに近い世帯向けの「大団結の家」の建設キャンペーンへの参加を省内外の組織や個人に働きかけた結果です。この20 年間、同省で新築・修繕された「大団結の家」の数は約 30700 軒に上っています。
また、今年初めに南部ソクチャン省は、同省内の貧困世帯や住宅事情が困難な人々向けの1200軒の「大団結の家」の建設プログラムを総括する式典を行いました。
そして、中部クアンナム省の山間部でも、昨年最後の数カ月間に、多くの地方当局が「大団結の家」を貧しい世帯に引き渡しました。これらの住宅は計画通りに迅速に建設され、貧困者の新たな住まいと生活の安定に寄与しました。ドンザン県プラオ町に暮らす少数民族かゾン族のホー・ティ・ヒエプさんは次のように語りました。
(テープ)
「私の家族は貧しい世帯とされています。私はシングルマザーで、2人の子供と高齢の母親を育てています。国の支援により、『大団結の家』が贈られ、現在、生活は以前に比べて安定しています。地方行政府と祖国戦線委員会に感謝の言葉を述べたいと思います」
全国レベルでは、2021年から2023年9月までのほぼ3年間で、国と社会全体の支援を受けて、ベトナム祖国戦線の各レベルの委員会は、貧しい人々や困難な状況にある人々のために、10万3000軒以上の「大団結の家」の建設と修繕を支援してきました。これに先立って、2014年から2019年の期間中に、ベトナム祖国戦線の呼びかけにより、15万3000軒を超える「大団結の家」の建設と修繕が行われました。
ハウザン省の1400軒の「大団結の家」の落成式に出席した際、ボー・バン・トゥオン国家主席は次のように語りました。
(テープ)
「誰一人も取り残さないように手を取り合う精神で、とても良い目標を達成できました。この成果は、今後の重要な課題にもつながります。恵まれない世帯に与えるための新しい家の建設に加えて、私たちはこれまでに建設したチャリティハウスの修繕や改修にも引き続き注意を払う必要があります」
「大団結の家」引き続き新築・修繕
国民をすべての政策の中心に置くという観点から、 ベトナムはこれからも、「大団結の家」の建設と修繕を継続するとともに、より広範囲にわたる社会保障政策を実施する予定です。これによりますと、ベトナムは、恵まれない人々に集中する最低限度の社会保障から、全国民および生活の包括的な側面を対象とした社会政策へと範囲を拡大します。この社会政策は、社会的弱者や不利な立場にある人々に配慮するだけでなく、社会の発展をリードする中間層の拡大・育成を図ります。
国民の生活に奉仕することは、ベトナムの党と国家の中心的な政治的任務です。「大団結の家」の寄付を含む社会保障政策の効果的な実施は、貧困解消と国の持続可能な発展に関する国家目標の実現に大きく貢献しています。