(VOVWORLD) -2021年10月14日、政府はプロジェクト8号を採択しました。これは2021年から20230年期の少数民族居住地と山間部の社会経済開発国家目標プログラムに属する10件の大規模なプロジェクトの一つで、50の省と市で実施されています。
少数民族居住地や山間部を中心に、ジェンダー平等の促進は持続可能な開発を確保するための重要な任務の一つとなっています。これまで、ベトナムの党と国家は少数民族のジェンダー平等の推進を目指す様々なプログラムやプロジェクトを展開し、その中でも「ジェンダー平等の遂行と女性・子どもの緊急課題の解決」に関するプロジェクト(プロジェクト8号)は特別なプロジェクトです。
2021年10月14日、政府はプロジェクト8号を採択しました。これは2021年から2023年期の少数民族居住地と山間部の社会経済開発国家目標プログラムに属する10件の大規模なプロジェクトの一つで、50の省と市で実施されています。
プロジェクト8号・少数民族居住地のジェンダー平等に特化したはじめてのプロジェクト
プロジェクト8号はジェンダー平等に特化したもので、少数民族出身の女性たちが開発事業において平等にチャンスと成果を享受することを確保し、国家目標プログラムにおける少数民族の女性の緊急課題を解決することが狙いです。同プロジェクトは巨額の投資で、ベトナム女性連合の担当により、実施されています。
ベトナム女性連合のハー・ティ・ガ会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「プロジェクトの対象者は困難を極めている村や集落に住む少数民族の女性と少女であり、その中で、貧困世帯と貧困ラインに近い世帯の少女が優先対象となっています。また、人身取引や暴力事件の被害者、性的虐待を受けた人、移住女性、危険な仕事をしている女性、身体障害の女性なども同プロジェクトの対象者となっています。これらの対象者は特別な関心とケア、優遇政策を必要としています」
同プロジェクトは女性と子どもの物心両面での生活水準の向上、ジェンダー平等の推進、女性と子どもの緊急課題の効果的な解決を目的としています。国会・社会委員会のグエン・タイン・カム常任委員は次のように語りました。
(テープ)
「少数民族居住地を中心に、女性への職業訓練や仕事斡旋、生計を立てるための融資などを行っています。これを通じて、女性たちは生計を立てるだけでなく、互いに交流し、自らの権利への理解を深めるでしょう」
ジェンダー平等推進プログラムによる少数民族居住地と山間部の変貌
少数民族居住地と山間部の人口は全人口の14.3%を占めています。これまで、ベトナムは具体的な政策と行動を取ってきた結果、ジェンダー平等の推進や少数民族の女性の権利確保で目覚しい成果を収めてきました。各地方の少数民族出身の女性幹部や公務員の割合は日増しに増加しています。
ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関のデータによりますと、2023年の時点で、北部の丘陵地域と山間部の党組織や人民評議会、政治団体の女性幹部・公務員の割合は国内でトップに立ち、中部高原地帯テイグエン地方、北中部、中部沿海地域はそれに次いでいます。
党と国家の少数民族居住地に対する優遇政策やジェンダー平等法は少数民族の女性と少女に新たな権利とチャンスをもたらしています。北部山岳地帯ホアビン省、マイチャウ県のモン族出身の女性の一人は次のように明らかにしました。
(テープ)
「以前、女性は子どもの世話をしたり、畑仕事をしたりしました。現在、女性は様々な仕事に就き、経済的に自立することができました。我が家は平等に扱っています」
少数民族居住地や山間部を中心とするジェンダー平等の推進はベトナムの開発目標の一つです。ジェンダー平等に関する行動計画や国家戦略に加え、「ジェンダー平等の遂行と女性・子どもの緊急課題の解決」に関するプロジェクト(プロジェクト8号)はこの目標の達成に貢献するものと期待されています。