徐々に回復基調にある経済

(VOVWORLD) -企業の活動が引き続き急速に回復しています
徐々に回復基調にある経済 - ảnh 1統計総局の記者会見(写真提供:TTXVN)

29日、計画投資省傘下の統計総局は、2022年の第1四半期の社会経済統計データを発表しました。これにより、GDP=国内総生産成長率は、5.03%に達し、2020年、2021年の同期と比べ増加したということがわかりました。このことは、ベトナムの経済が回復傾向にあることを示しています。

経済の急速な回復の可能性

企業の活動が引き続き急速に回復しています。GDP成長率の伸びには、工業と建設の部門が順調であったことが貢献し、その中で、製造・加工業の成長率は、昨年同期と比べ7.8%に上り、成長をけん引しています。

工業・建設統計局のフィ・フォン・ガ副局長は次のように明らかにしました。

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「衣類生産部門の成長率は昨年同期と比べ21.4%増となり、製造・加工業の中で最も高い伸びを示しています。」

特筆すべきことは、今年の第1四半期にサービス業の成長が顕著で、金融、銀行、保険、運送、倉庫、小売・卸売り業などのサービス活動が再び活溌になってきたことです。

また、サプライチェーンの寸断、世界的な貨物輸送費の高騰による困難を克服し、この期間に15品目の輸出製品の輸出額が10億ドルを超え、その結果、今年第1四半期の輸出超過額が8億ドルを超えました。

一方で、CPI=消費者物価指数は1.92%とかなり低い水準にとどまっています。インフレ圧力が高まってはいるものの、2017年~2020年までの平均レベルを下回る値で制御されています。価格統計局のグエン・トウ・オアン局長は次のように語りました。

(テープ)   

「ベトナムの食料、食品は、消費財の中で約28%を占めています。食料、食品、必需品は、国民のニーズに対して十分な量を確保してきたため、これらの商品の価格は基本的に安定しています」

他方、計画投資省傘下の経営登録管理局のブイ・アン・トアン局長によりますと、6万社余りの企業が新規設立、または事業を再開したということです。この数は2021年同期と比べ36.7%増となっています。

政府、企業、国民が一丸となって、困難を乗り越える

ベトナム政府は、2022年~2023年期の社会経済の回復と開発プログラムの実施に注力しています。このプログラムの実施は、企業の回復と発展に繋がっています。グエン・ビック・ラム経済専門家は次のように語っています。

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「政府、省庁、部局は、マクロ経済の安定化や、インフレ抑制、成長促進を目指す政策の策定を加速しています。これらの政策は、新常態において柔軟かつ迅速に実施される必要があります。経済復興支援策として、付加価値税の税率が従来の10%から8%に引き下げられました。今後も、消費の立て直しをするために、更なる多くの取り組みも重要だと思います」

2年間にわたり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたベトナムの経済は、徐々に回復の兆しを見せています。このことが、省庁、部局、企業、国民が困難を乗り越え、経済発展を目指すモチベーションとなっています。

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