2016年、文化外交は多くのイベントの成功や、国際友人へのベトナムの国土と人々のピーアールに積極的に貢献してきました。ベトナムは文化外交をはじめ、総合的な力を発揮することで、平和を愛し、国際社会への参入を進め、民族色豊かな文化の発展に取る組んでいるベトナムは国際社会での地位向上が図られました。
2016年、文化外交が精力的に促進され、ベトナムの文化的価値の向上、また、外国でのベトナム文化アピールに積極的に貢献してきたとしています。
ベトナム文化の価値向上
これまで、ベトナムのタンロン古城やホー王朝時代の城跡、民謡「ハットソアン」、フン王を祀る信仰、南部の伝統的民謡「ドン・カ・タイ・トゥ」などはUNESCO有形・無形文化遺産として認定されましたが、2016年、中部ゲティン省の民謡「ビとザム」や、シャーマンの舞いとも呼ばれるベトナム人の三府信仰がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ベトナム外務省・UNESCO対外文化局局長でベトナムのUNESCO委員会パリ事務所のファム・サイン・チャウ事務局長は「これはベトナム文化に対する国際社会の高い評価の証である。これらの遺産はベトナムならではの多様で豊富な文化を表すものだ」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは複数の自然遺産と文化遺産に恵まれています。これは民族の誇りとなっています。我々は多くの外国人観光客を引き付け、それぞれの地方と国の経済社会発展に貢献するよう、どうすれば観光を効果的にピーアールできるのか、頭を絞らなければなりません。」
2016年、ベトナム文化芸術研究院副院長のグエン・ティ・ヒエン准教授はアジア太平洋地域の2人の候補者を追い抜いて、ユネスコの無形文化遺産顧問委員会に選ばれました。ベトナム人が選出されたのは初めてのことです。
こうした成果を収めた理由としては、ベトナムが正しい外交路線を実施し、文化交流を進め、遺産の保存、改修、発揮に取り組んできたことが挙げられます。UNDP=国連開発計画ベトナム事務所のプラティバ・メンタ前常駐代表は次のように語っています。 (テープ)
「ベトナムは誇りに思う自国の文化価値の保存、発揮に力を入れています。ベトナム文化は独特な価値があり、民族色が豊かなので、幅広くピーアールされる必要があると思います。ベトナムの文化的価値は数千年にわたって受け継がれてきたもので、家族を大切にする価値感や日常生活に関するものです。また、ベトナム文化はハロン湾やミソン遺跡群などを通じて表われています。文化はベトナムの力を作り上げました。」
友好と団結の強化
2016年、ベトナムは各国との文化交流を強化してきました。文化交流や、芸術活動、展示会、各国での「ベトナム文化デー」というイベントなどは、各国の人々にベトナムの歴史、文化への理解を深める上で、広範な各分野の協力で開拓されました。また、来る2017年のAPECの諸活動を通じて、ベトナムは文化のピーアールを促進する計画があります。ベトナムの2017年APEC担当委員会書記局の高級顧問を務めるグエン・グエット・ガ女史は次のように語りました。 (テープ)
「2017年のAPEC首脳会議の主催国として我々はベトナムの文化やソフトパワー、また、美しい風俗習慣をピーアールできるよう、APECの諸活動の準備に取り組んでいます。地域と世界の平和や安全保障の確保は様々な試練に直面している背景の中で、平和、安定の保護を目指す絶好の解決策は人と人との友好関係を発展させることです。相互尊重と文化交流を強化することで、対話や協力の促進が図られるでしょう。」
国と国とは外交関係を結んでいなくても、文化交流は行なわれます。文化交流が国交樹立につながる場合もあります。国交を結んだ国々の間の文化交流はさらにその関係を緊密にするでしょう。ベトナムはこれまで何度も文化外交を衝突の解決糸口や、友好関係の構築に活用してきました。そうした経験から、文化外交に関する長期戦略の作成は2017年においても引き続きベトナム外交政策の優先課題となります。