(VOVWORLD) -5日、ハノイで開幕したベトナム共産党中央委員会第5回総会の重要な内容の一つは民間企業を始め、経済を発展させるということです。
5日、ハノイで開幕したベトナム共産党中央委員会第5回総会の重要な内容の一つは民間企業を始め、経済を発展させるということです。ベトナムは国際社会への参入を進めていますが、経済が多くの試練に直面しています。民間企業からの投資を奨励し、民間経済を発展させるのはベトナムにとって差し迫った問題となっています。
経済に対する民間企業の貢献
ドイモイ事業を開始してから30年が立った現在、民間企業数が急増してきました。2002年、民間企業の数は5万5千2百社でしたが、2015年、その数はおよそ50万社となっており、労働者総数の85%に雇用を創出しています。
建設、航空、工業、農業生産などの分野で事業活動を行なっている多くの民間企業はベトナム経済発展やGDP=国内総生産の成長率に寄与しています。これと同時に、ベトナムの実業家は絶え間なく成長しています。民間企業の発展に関して、チュオン・ディン・トェン( Truong Dinh Tuyen) 元貿易大臣は次のように語りました。
(テープ)
「民間企業の誕生は最近のことですが、伸び率が高く、正しい戦略があれば、他の経済セクターと群を抜いて発展することでしょう。政府は民間企業を経済の原動力と見なしています」
民間企業の発展にチャンスを作り出す
近年、民間企業も大きな発展を遂げてきましたが、その97%は零細企業、または、小企業であり、技術と生産、金融能力が低いことは事実です。2007年から2015年までの期間に、赤字経営や破産した民間企業の割合は45%にのぼりました。アンティングループのグエン・ドゥク・トゥ( Nguyen Duc Tho) 代表取締役会長は、「世界各国で、1000人あたり、100人の実業家がいるが、ベトナムで、その数は6人しかいない。世界経済への参入を進めている中で、スタートアップ精神を励ます必要がある。政府が打ち出した政策は民間企業の発展に便宜を図らなければならない。」と明らかにしています。
ホーチミン国家政治学院経済管理課のダオ・スアン・サム( Dao Xuan Sam) 元課長は「民間企業を促進するため、最も大きな課題は市場経済体制を完備させるということです。この課題を解決するならば、民間企業に活躍する実業家を発展させるだろう」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「党と政府は企業の発展に関する大きな目標を設置しました。しかし、これらの目標を遂行するためには政策や体制を改革しなければなりません。また、党と政府は民間企業の発展に有利な条件を作り出しています。民間企業を発展させるため、国営企業の株式化を行い、競争的経営を行なうべきです。」
ベトナムは2020年をめどに、企業の数を100万社に増やすという目標を設置しました。この目標を実現するのは簡単ではありません。そのため、今後、民間企業が経済の原動力になるため、さらに具体的な対策を打ち出す必要があることでしょう。