発展三角地帯の連携強化

25日、ラオスの首都ビエンチャンで、カンボジア、ラオス、ベトナム3カ国からなる発展三角地帯の第8回首脳会議が開幕し、グエン・タン・ズン首相率いるベトナム高級代表団が参加しています。


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ベトナム、ラオス、カンボジアの首相(写真:Chinhphu.vn)

今回の首脳会議は25日と26日の両日に開催され、2020年までの発展三角地帯の経済社会発展計画や、特別優遇体制に関する覚書などが点検されます。また、この地帯の経済社会発展状況が評価された上で、今後の協力方向が定められる予定です。


3カ国の重要な協力体制

発展三角地帯は3カ国の13の省から構成され、その中、ベトナムの5省があります。同地域の面積はおよそ1万4千平方キロで、人口はおよそ700万人です。

発展三角地帯は1999年に、カンボジアのフンセン首相の構想により設立され、これまで、3カ国の重要な協力体制として効を奏しており、国境地域の政治安定や、社会秩序の維持、経済社会発展、国境地域での商取引活動の強化、貿易手続きの簡素化、3カ国のGDP=国内総生産の増加などに寄与してきました。


発展三角地帯の協力を重視するベトナム

発展三角地帯に位置するベトナムの各地方は、ラオス南部とカンボジア東北部の各地方との関係の強化に力を入れています。文化交流や、貿易協力が促進されている一方、国境検問所の通関手続きが簡素化されました。

去る4月、ベトナム中部高原地帯のバンメートート市で行われた発展三角地帯の開発パートナーフォーラムで、グエン・スアン・フック副首相は次のように語りました。

(テープ) Phuc

「国境検問所のインフラ整備や、ショッピングセンター、市場の建設、製品の輸送、人々の往来に対する有利な条件作り、人材育成、住民の職業訓練を集中的に行う必要があります。また、各地方は3カ国の首相が承認した発展計画を地元の発展計画と連携させ、精力的に実施すると同時に、経済発展に際し、生態系の保護や、資源の適切な開発に配慮しなければなりません。」

発展三角地帯の開発を目指し、3カ国は締結した合意書の実施に取り組むとともに、政策の完備、投資の促進、各合意書の実施に対する各省庁、地方の監視の強化に努力しています。

ベトナム国会対外委員会のグエン・マイン・ティエン副委員長は次のように述べました。

(テープ)Tien

「国会活動の刷新と効果向上に関する主張を実現して、発展三角地帯に関する決議をはじめ、国会が採択した各決議の実施に対する監視が強化されました。これまで、3カ国の投資、国際社会の支援を受けてきましたが、発展三角地帯は期待通りの成果を収めていません。これを前に、ベトナム国会は3カ国の合同委員会の設立を提案します。」

発展三角の構築はベトナム、ラオス、カンボジアの最優先課題の1つとなっています。今回、ズン首相はカンボジアのフンセン首相、ラオスのトンシン首相とともに、この地帯に対する特別優遇政策や、経済社会発展に関する利点と困難を評価・分析する一方、2カ国との友好関係と全面的な協力の強化措置を模索するとしています。

 

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