近年、社会住宅の開発は好転してきましたが、いまだ計画通りに進んでいません。従って、各省庁や、部局、地方、銀行、企業などが協力して解決策を見つける必要があります。第13回党大会決議と2021年〜2030年までの社会経済開発10か年戦略には、社会住宅への国民の平等なアクセスと社会住宅の開発に関する多くの内容が含まれています。

3月16日、ハノイで行われた社会住宅の開発に関する会議の様子＝VGP

初期段階の成果

低所得者や工業団地工場労働者を含む国民の住宅ニーズを解決することは、政府の関心事であり、国の社会経済発展における重要な課題とされています。

昨年4月、首相は「2021年〜2030年までの低所得者・工業団地工場労働者向け社会住宅少なくとも100万戸の開発計画」を発表しました。計画の実施を目指し、中央銀行は120兆ドン（約50億ドル以上）相当の融資パッケージを展開しています。現在までに、28の地方が融資額30兆ドン（約13億ドル）を超える68件のプロジェクトを発表し、各銀行はその中の15件のプロジェクトに融資を約束しています。建設省はこの初期段階の成果を評価しています。

計画によりますと、2021年〜2023年末までの期間に、全国で500件近くの社会住宅プロジェクトが実施され、そのうち72件が完了しました。

社会住宅建設用の土地について、8600ヘクタール以上の面積が計画され、その面積は2020年と比べて5252ヘクタール増加しました。北部ハイフォン市やハノイ市、南部ドンナイ省、ホーチミン市、ロンアン省などは社会住宅建設用の土地基金の計画に関心を持っています。

ファム・ミン・チン首相＝nhandan.vn

2024年内に13万戸の社会住宅の完成を

過去3年間で72の社会住宅建設プロジェクトが完成しましたが、その戸数はわずか3万8000戸余りで、設定された目標に比べかなり低い値です。

今年1月に発行された社会経済開発計画に関する決議第01号で、首相は2024年に約13万戸の社会住宅を完成する任務を委託しました。また、2030年までに100万戸の社会住宅建設の目標を達成するために、ファム・ミン・チン首相は次のように述べています。

（テープ）

「時間を節約できるように、建設省は、社会住宅建設と投資家の選定に関する行政手続きを簡素化し、あらゆるリソースを動員する必要があります。中央銀行は国営大手商業銀行に対し、企業と協力して、購入者に融資期間10～15年、金利3～5％未満の社会住宅ローンのための信用パッケージを調査・構築・提供するよう指示する必要があります」

一方、ビンズオン投資・工業開発総公社「ベカメックス」のグエン・タイン・フイ副社長は、労働者向けの住宅とともに、社会住宅の開発に重点を置き、「ビンズオン省は2024年に1万戸の社会住宅建設の目標を優先的に実施する」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「今年の第1四半期に、当社は2000戸の住宅の建設を開始しました。資本源に関して、ビンズオン省は資源のバランスを優先しており、これらのプロジェクトを展開・実施するために商業銀行の協力を求めています。実施の過程で、ベカメックスは労働者向けの融資金利が依然として高く、融資期間が短いことに気づきました。労働者への融資期間を延長すれば、労働者が社会住宅を所有するための素晴らしい条件が生まれるでしょう」

ベトナムは2030年までに100万戸の社会住宅を建設する計画を段階的に進めています。まだ多くの課題が残っていますが、これは経済成長を促進しながら社会保障を確保する人道的な政策といえます。