ハノイで、第9回愛国競争全国代表大会が開催中です。これは優れた業績を上げた個人・団体が顕彰されるもので、競争・表彰作業の刷新に原動力をつけ、各層の人々に愛国心を発揮してもらい、学習、労働に励むよう呼びかける狙いもあります。
ホーチミン主席は67年前に愛国競争を呼びかけ、全国民をあげての愛国競争運動を開始しました。それ以来、競争運動が活発に行なわれ、祖国の建設防衛事業に大きな貢献をしてきました。
ホーチミン主席の呼びかけに応える
ハノイ市に住むライ・バン・ギエムさんは今も、ホーチミン主席の呼びかけをよく思い出します。「それぞれのベトナム人は老若男女、また、貧富を問わず、軍事、経済、政治、文化などあらゆる戦線で兵士として戦う必要がある」というホーチミン主席の言葉を振り返りました。当時、20歳になったギエムさんは入隊し、北部と中部戦場で砲兵として活躍していました。ギエムさんの話です。
（テープ）
「ホーチミン主席の呼びかけはシンプルですが、それぞれの人に大きな影響を与えました。ホーチミン主席が私たちの部隊を訪れた際、『皆さんの愛国競争とは勇敢に戦い、任務を全うすること。これは兵士の最もよい競争だ』と強調しました。それぞれの革命段階で要求は異なりますが、競争は個人、団体、組織の政治任務と結び付けなければなりません。」
ホーチミン主席が出した「全ての国民が競争、全ての部門が競争」という呼びかけは社会に繰り広げられ、各層人民に労働、生産、民族独立を勝ち取る為の戦闘に尽くすよう激励する働きがありました。「良い学習、良い教育」や様々な競争運動が進められ、切実な成果を収めました。
愛国競争運動を刷新
戦争中、愛国競争運動は効果がありましたが、ドイモイ＝刷新時期に入り、国の発展と国際社会への参入の要求に応えるよう、愛国競争運動と表彰作業が刷新されなければならないとしています。2014年、ベトナム共産党政治局は表彰作業の刷新に関する34号指示を公布し、その中で愛国競争運動の内容、様式を効果の向上に向けて刷新するよう求めました。グエン・ゴック・バオ准教授によりますと、各地方は地元の実状に見合う競争運動を行なうとともに労働生産活動に直接、従事する人々を激励する必要があるとしています。バオ氏は次のように強調しました。
（テープ）
「愛国心を発揮すれば、力を作り出すでしょう。第2に、党と国家は愛国競争運動を発動するに際し、国民の利益になるよう深い関心を寄せる必要があります。第3、愛国競争は各地方の具体的な状況や団体の創意工夫と連携させ、進められなければなりません。こうして、はじめて愛国競争運動が促進できるのです。」
ホーチミン主席が愛国競争を呼びかけてから67年経ちましたが、この呼びかけの価値は今も生きています。競争表彰作業の刷新は大きな精神的原動力を作り出し、愛国競争運動の力を祖国の建設防衛事業に生かすことを目指しています。