(VOVWORLD) -社会保障の確保と持続可能な貧困解消はベトナムの党と国家の終始一貫した方針となっています。
去る10月17日~11月18日までの「貧困者のための月間」が終わりました。この活動は毎年、全国各地で行われ、貧しい人々がより快適に暮らすように支援するという共通の目標を目指し、全社会の支持を得ています。
社会保障の確保と持続可能な貧困解消はベトナムの党と国家の終始一貫した方針となっています。
全国各地で幅広く展開
「貧困者のための月間」に対応して、全国の省・市、ベトナム祖国戦線傘下の団体は、貧困者、貧困コミュニティへの支援、「貧困者のための基金」への寄付などに関する宣伝活動に注力しました。また、多くの省・市は、貧困者、貧困ラインに近い人々、特別に困難な状態にある人、僻地、離島、自然災害を受けた地域に住む人々にあらゆるリソースを調達するため、具体的な活動を行ってきました。
中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省は、人口の11%を占めるおよそ5万5000の貧困家庭があります。同省の祖国戦線委員会のレ・スアン・スオン副委員長によりますと、貧困者向けのチャリティハウス建設プログラムを行うため、各レベル祖国戦線は、各団体や、企業、個人などに対し、このプログラムを支援するよう働きかけたということです。
スオン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、10月17日に、『貧困者向けのチャリティハウスの建設プログラム』への支援運動を幅広く展開しました。これまで、70の団体、個人、企業、地方がこの運動に参加し、約55万6000米ドル相当の支援金を寄付しました。これらの支援金は貧困者向けのチャリティハウスの建設にあてられます」
一方、「貧困者のための月間」にあたり、ホーチミン市祖国戦線委員会は、貧困世帯、貧困ラインに近い世帯に対しおよそ100の生計手段を支援するほか、2000人余りの貧しい生徒、学生への奨学金支給、孤児や生活困窮家庭への貯金通帳の引き渡し、貧しい生徒へのコンピューター寄贈などの活動を行いました。
他方、複数の企業は住宅困窮者への支援活動に積極的に参加しました。南部アンザン省で事業活動を行っている企業のオーナーであるチャン・ドン・スアン氏は次のように述べています。
(テープ)
「今年、当社はアンザン省に住む住宅困窮者を支援するため、40棟あまりの家の建設費用を寄付しました。今後も、アンザンの祖国戦線委員会、人民委員会と一緒に歩んで、生活困窮者を支援していく方針です」
常時活動となった貧困者への支援
ベトナム祖国戦線中央委員会の報告によりますと、2021年から2023年9月にかけて、各レベルの祖国戦線委員会は、全国各地で「貧困者のための基金」と社会保障への募金運動を行い、7億7100万米ドル相当の寄付金を集めてきました。国家予算や、コミュニティの支援を受け、祖国戦線は、住宅困窮者向けの10万棟あまりのチャリティハウスの新築・改修を行った他、延べ470万人の貧困者に病気診断・治療費を支給してきました。
貧困者への支援は、社会的・人文的な意義を持っており、民族大団結の強化に貢献しています。これは、貧困者の生活改善、社会保障の遂行だけでなく、国の政策に対する国民の信頼向上などにも寄与するでしょう。