29日ハノイで、ブイ・スアン・ファイ賞「ハノイの愛情のため2013」の授賞式が行われました。この5年間、この賞は、ハノイの文化の保存発展事業に大きく寄与する人々を顕彰してきました。

ブイ・スアン・ファイ賞は、ベトナム絵画の四本柱の1つとされる故ブイ・スアン・ファイ画家の遺族と新聞「文化・スポーツ」が創立したものです。今年の大賞は、ハノイの美しさに繊細にちなんだ写真家クアン・フンの写真集に授与されました。

西村昌也博士の遺影

特に、この賞はハノイの文化の保存発展事業に貢献する外国人をも顕彰します。今年の賞は、日本人の故西村昌也考古学者に追贈されました。

生前、西村氏は、ハノイ郊外にあるキムラン陶磁器生産村の職人や、ベトナム人考古学者とともに、考古活動を行い、キムラン村の伝統職業に関連する現物を収集するとともに、国内外の人々の支援を呼びかけ、キムラン村陶磁器博物館を建設しました。

西村氏の努力により、ハノイの陶磁器文化が顕彰されるだけでなく、キムラン村が村レベルの博物館を持つ最初の地方となりました。