日本を訪問中のベトナムのブ・バン・ニン副首相は22日、林 芳正農林水産大臣と会談しました。席上、ニン副首相は日本農林水産省に対し、農産物の価値の向上、マグロの漁獲、漁業開発などでベトナムとの協力を強化するとともに、ベトナムへの技術移転を進め、ベトナム農・水産物の日本への輸出を支援するよう要請しました。
一方、林大臣はベトナムの農産物の価値の向上や日本の設計による漁船の建造、マグロの漁獲、ベトナムの漁業検査隊の造船プロジェクトの実施を支援し続けると確約しました。
これに先立ち、ニン副首相はJICA=国際協力機構の田中・明彦理事長と会見し、JICAが、日本政府にベトナムに対するODA=政府開発援助の供与を継続すること、また、日本企業にベトナムへの投資を拡大することを働きかけるよう希望を表明しました。
また、JETRO=日本貿易振興機構の宮本・聡副理事長との会合で、ニン副首相はJETROに対し、ベトナムで事業を行なっている日本企業やベトナムの中小企業の支援を続けるよう求めました。さらに、裾野産業の発展に関する経験をベトナムに分かつよう希望を表明しています。