17日午後、安倍首相夫妻はベトナム公式訪問を終えました。訪問期間中、安倍首相はグエン・スアン・フック首相と会談したほか、グエン・フ・チョン共産党書記長を表敬訪問し、チャン・ダイ・クアン国家主席、グエン・ティ・キム・ガン国会議長らと会見しました。また、グエン・スアン・フック首相とベトナム・日本企業フォーラムを共催しました。
(写真:baochinhphu.vn)
会談や会見で、双方は高級レベルの相互訪問や対話の維持を通じて、政治的信頼を強化すること、国防・安全保障分野、中でも地雷・不発弾の除去や海上の法施行能力の向上で実質的な協力を進めることで一致しました。また、経済関係について、投資、貿易、ODA供与、農業、労働分野での協力を促進し、2020年までのベトナム・日本協力枠組のベトナムの工業化戦略、2030年までのビジョン、ベトナムの投資環境の改善を目指す日越共同イニシアチブ第6フェーズを展開することでも合意しました。日本はベトナムにODA供与を通じてベトナムの経済社会発展を引き続き支援するとともに2016年会計年度に、ベトナムの航海安全保障、気候変動への対応、排水処理などに1230億円の相当のODAを供与するとしています。
さらに、双方は地域と国際場裏で緊密に連携し続けると表明しました。また、平和、安定、安全保障、航行の自由の確保の重要性を強調し、関係各国はベトナム東部海域(南シナ海)の現状を変更する行動、また、武力による威嚇、又は武力の行使をせず、国際法に従って平和的措置で紛争を解決することを支持すると表明しました。