「広岡浅子」関連書籍をベトナム語で翻訳・出版、読書感想文コンクールを開催

(VOVWORLD) - 対象となる書籍は、「空が再び明るくなった」という小説と「広岡浅子」という学習まんがの2種です。

日越外交関係樹立50周年記念にあたり、今年、T&D保険グループの大同生命保険株式会社は、公益財団法人大同生命国際文化基金とともに、同社創業者の一人である女性実業家「広岡浅子」の生涯を描いた書籍をベトナム語で翻訳・出版しました。

対象となる書籍は、「空が再び明るくなった」という小説と「広岡浅子」という学習まんがの2種です。

「広岡浅子」関連書籍をベトナム語で翻訳・出版、読書感想文コンクールを開催 - ảnh 1「空が再び明るくなった(ベトナム語:Troi lai sang roi)」小説

常に前向きに挑戦し続ける広岡浅子さんの姿勢から夢と希望、勇気を感じ取ってほしいとの想いを込め、この書籍を在日本ベトナム人就労者と留学生、現地のベトナムの学校・図書館、教育関係者などに幅広く寄贈します。

また、書籍を通じて広岡浅子さんの「九転十起」の想いを共有し、日本をより身近に感じてもらうため、日本外務省による日越外交関係樹立50周年認定事業として、学習まんがの読書感想文コンクールが開催されます。コンクールの応募資格は在日本ベトナム人と国内外に住んでいるベトナム人で、応募締切は6月30日です。同社は、今後もこうした活動を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献していく方針です。

なお、大同生命は、1902年7月、3 つの生命保険会社の合併により、大阪で創業しました。大同生命の礎を築いた大坂の豪商「加島屋」は、明治維新の動乱により家勢が傾きました。その危機を救ったのが、17 歳で加島屋の次男・広岡信五郎に嫁いだ広岡浅子さんです。

浅子さんは、七転び八起きを超える「九転十起」を座右の銘とし、炭鉱の経営等に参画しました。大同生命の創業や日本女子大学校の創立にも深く関わり、その手腕を遺憾なく発揮しました。加島屋を立て直した浅子さんは、夫・信五郎が亡くなった以後の人生を「女性の地位向上」に捧げました。

1919年、71歳でその生涯に幕を下ろした浅子さんは「普段から言っていることが遺言」だとして、最期の言葉を残しませんでした。

なお、広岡浅子さんは、NHKの連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインのモデルとなったことでも知られています。

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