日本語放送、半世紀あまりの道のりを振り返る

(VOVWORLD) - VOV=ベトナムの声放送局の日本語放送は55年前の1963年4月29日開始されました。この半世紀あまりにわたり、日本語放送は常にベトナムと日本国民の架け橋としての役割を果たし、日本人リスナーの方々にベトナムの国土と人々、文化、風俗習慣を紹介し、政治、外交、経済、文化社会、科学技術などの分野でのベトナムと日本との協力関係に関する情報を伝えています。

放送が開始された当時、日本語課は日本友人により大いに支援されてきました。また、アメリカ帝国主義者との戦いでベトナム国民は日本人をはじめ、世界各国の平和愛好者からの支持を受けました。1968年から1972年の期間に、日本人リスナーの方々から日本語放送に寄せられた手紙は一ヶ月に100通から1千通、特に4千通を突破しました。1972年末に、アメリカ軍のB52戦略爆撃機によるベトナム北部空爆で、VOV=ベトナムの声放送局が被害を受けたことが分かると、日本人リスナー数万人はVOV5に5百万円にのぼる寄付金を提供しました。当時、ベトナム戦争反対運動に参加したVOVのリスナーの一人は次のように話しました。

(日本語テープ)

平和な時代の1976年から1980年まで、日本語放送に従事する人は9人でしたが、その後、幾人かは転職しました。1993年から1998年の期間に3人しかいませんでした。これに関し、当時、VOV5=国際放送で働いていたVOVのブ・ハイ副総裁は次のように語りました。

日本語放送、半世紀あまりの道のりを振り返る - ảnh 1 ブ・ハイ副総裁
(テープ)

「これは日本語放送の最も困難な時期でした。たった3人だけで日本語放送を担当することが想像できませんでした。こうした事情を踏まえ、VOVと国際放送は日本語放送のスタッフを育成するため、日本語クラスを早々に開きました。当時のクラスのメンバーは今、日本語放送を担当しており、東京支局で働いた人もいます。彼らは短波放送だけでなく、ベトナム在住日本人向けのFM放送や日本語ホームページを作成し、運営もしています。」

当時の日本語課の3人スタッフの中でグェン・ティ・トゥエット元課長を含め2人が病気で亡くなりました。トゥエット元課長は日本人講師とともに、若いスタッフの育成にあたりました。

現在、日本語放送はダイナミックに発展しているベトナムに関する最新情報を日本の方々に伝えています。短波放送の他、ベトナム在住日本人向けの日本語放送も行われています。また、2011年11月、VOV5の日本語ホームページが開設され、日本語課の新たな発展段階を開きました。VOV5のグエン・ティエン・ロン部長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「日本語放送はリスナーの方々の要求に応え、また、番組の魅力さを高めるため、改善されてきました。その中で日曜日のFM放送のやり方などが日本人リスナーや報道関係者から高く評価されています。」

日本語課は報道に携わる傍ら、ベトナムと日本の各機関、企業の協力関係の強化にも力を尽くしています。日本語放送は日本人リスナーにとって、ベトナムの国土と人々に関する最新でかつ正確な情報を提供するチャンネルとなりつつあります。今後も、リスナーの高まっている需要に応えるよう、日本語放送は刷新を継続していきます。

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