リスナーの皆さん、こんにちわ、アンです。1年間にわたり、ベトナムと日本国交樹立40周年を記念する特集番組をお送りしてきましたが、今回を持って、最終号となります。この1年間、リスナーの皆さんのご支援、ご協力はこの番組づくりに大きく寄与しました。ここで改めて感謝いたします。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今日のこの時間は、両国関係における重要な出来事と今年の10大ニュースをまとめてお伝えします。
(Nhac cat)
まず、両国関係における重要な出来事は次の10項目です
1. ベトナムと日本との関係は日本人の貿易商がベトナムにやってきた16世紀末に始りました。しかし、様々な変動があり、発展を遂げない時期もありました。
2. 1992年に入り、日本はベトナムに対する援助を再開しました。これは外交関係の正常化と両国間の相互信頼、相互理解を示すものと見られました。
3. 2002年、両国のハイレベルの指導者らは「信頼に足る相手、長期的安定」という原則に沿って、両国関係を構築することで一致しました。
4. 2004年7月に、両国の外相は「長期的なパートナーの新しい発展段階に向かう」と題する共同宣言を発表しました。
5. 2006年10月19日に安倍晋三首相とグエン・タン・ズン首相は「アジア地域の平和、繁栄のための戦略的パートナーシップ」に関する日越共同宣言に調印しました。この宣言は、ハイレベルの訪問団の交換の強化や、両国政府合同委員会の設立に触れました。
6. 2007年11月にグエン・ミン・チェト国家主席は日本訪問を行いました。両国関係が正常化されてからベト ナム国家主席による最初の日本訪問となりました。これは両国関係の強化、拡大に新しい原動力を作り出す大きな意義を持つものと見られました。チェト主席と福田康夫首相は「日越関係を深化させる」という共同宣言を発表し、「日越戦略的パートナーシップへ向けての協力プログラム」を承認しました。
7. 2008年12月、両国は、投資や、労働、経営環境改善、技術など多分野を含む経済パートナーシップに関する合意書を締結しました。この合意を達成するために、2007年1月から2008年10まで、双方は9回にわたり交渉を行いました。
8. 2009年4月、東京で、両国のハイレベルの指導者らは両国関係を「アジアの平和と繁栄の為の戦略的パートナーシップ」に格上げすることで一致しました。
9. 2011年3月11日の東日本大震災の後、ベトナム国内で、被災者支援運動が全国規模で行われました。これはかつてないことで、両国国民の実質的な友好関係を示すものと見られました。
10. 2011年10月に、日本の管直人首相はベトナム訪問を行いました。これは、両国関係の新しい発展段階を記す出来事と見られました。
(Nhac cat)
次に、今年の10大ニュースをお伝えします。
1. 12月にズン首相は日本訪問を行いました。この訪問は両国関係だけでなく、日本・アセアン関係強化にも寄与するものと評されました。
2. 1月に、安倍首相は就任後の初の外遊先として、ベトナムを訪問しました。これは日本が自国の外交政策においてベトナムを重視することを示すものと見られました。
3. 日本政府は、7月1日から、ベトナム国内に居住するベトナム国民に対する短期滞在数次ビザの発給を開始することを決定しました。これは両国国民間の交流や観光協力の促進に寄与するものとなっています。
4. 両国は国防対話を行いました。これは、両国関係が経済だけでなく、あらゆる分野に拡大していることを示す動きと見られました。
5. 両国はベトナムの経営投資環境改善を目指す日越共同イニシアチブのフェズ5を開始させました。これは経済面でベトナムの競争力の向上を目指すものです。
6. ベトナム・日本経済サミットが9月にハノイで開催されました。これは両国の企業経営者や、政策制定者が協力強化策や、ベトナムの経済問題の解決策などについて意見を交換する場となりました。
7. 在日本ベトナム商工会が設立されました。これは両国企業を結ぶ架け橋となっています。
8. 今年は「ベトナム・日本友好年」として意義付けられました。年初から年末まで、両国で様々な文化活動が行われ、両国国民間の相互理解の深化に寄与しています。
9. 4月29日に、VOV日本語放送は開局50周年を迎えました。この50年間、この日本語放送は日本国民にベトナムの情報を提供し、両国間の架け橋としての役割を果たしてきたと評価されています。
10. ベトナムは多くの日本人の研究者に高貴な賞と称号を授与しました。中でも、日本人の故 考古学者西村昌也博士は友好勲章とブイスアンファイ賞を授与されました。
(Nhac cat)
以上、両国関係における重要な出来事と今年の10大ニュースをまとめてお伝えしました。この特集番組は今回で終わりますが、今後も皆さんのコメントやエッセイなどがありましたら、遠慮しないでお寄せくださいね。ほかのコーナーで放送するほか、VOV日本語放送のホーページに掲載しますので、どうぞよろしくお願いします。リスナーの皆さん、一年間ありがとうございました。