東京都瑞穂町の小野 崇夫さんのエッセイ

「われわれが責めなければならないのは日本の兵隊ではなくて、彼らの支配者どもです。現在の日本政府はひどく反動的で、軍国主義的です。ベトミンにたいす るかれらの政策は、フランス人よりもさらにむちゃくちゃです。これは政治的態度の問題であって、国民性の問題ではありません。私がフランス人に反対するの は、かれらがフランス人だからではなくて、フランスの支配者がわが国を奴隷化したからです。私が日本人に反対するのは、かれらが日本人だからではなくて、 日本の軍事力がわが国をじゅうりんしているからです。何百万人ものフランス人が自国の植民地的侵略に反対しているし、疑いもなく数百万の日本人も同じよう に自国の膨張主義的侵略に反対しています。不幸にしてわれわれは、収奪するフランス、収奪する日本をやっつけなければなりません。われわれは両者を片づけ たときにはじめて、われわれの目標である自由と独立を達成することができるからです。」

こ の文を読んだ時、自分達は今、本当に侵略に反対しているのかと考えるとともに、「支配者」とは自由と独立のため戦う、しかし、国民とは戦わない姿勢こそ友 好の原点である、このような指導者の国とは、信頼関係が気付けると思っていました。少々堅い話になってしまいました。現在ではベトナムに旅行したい!ハノ イではホーチミン廟、ホアンキエム湖、玉山祠などなど。また、一番高い山ファンシーパン山へ登りたい。下山したら避暑地で有名なサパでのんびりした。と、 常に夢はあるのですが、なかなか実現しません。

最後に、ホーチミン主席の「獄中日記」から私の好きな詩です。

高ぶらず、偉ぶらず

皇帝でもなければ王でもない

お前はたかだか一片の里程標にすぎないが

お前は大道のへりに立っていて

過ぎゆく人びとにお前は指示をあたえて

まちがった方向にいかぬようにしてくれる

お前が教えてくれるおかげで

道のりの長短も分る

お前の功績は小さくはない

人びとはお前のことをいつまでも忘れないだろう

 


 

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