毎年、テトがやってくる度に、ベトナム人だれもが浮き浮きしています。ベトナム人にとってテトは神聖な意義があるからです。遠くに行った人もみんな一家団欒の一時です。ベトナムに在留している日本人を始め、外国人はベトナムの旧正月テトは特別な意義があると感じています。VOV=ベトナムの声放送局の日本語放送は3人にインタビューしました。
勝恵美さん
ベトナム航空機内誌の日本語版「ヘリテージ・ジャパン」 編集長を務めている勝恵美さんはこの10年以上ベトナムに滞在しています。勝さんはすでに、幾度もベトナムのテトを過ごしましたが、ベトナムに来たばかりの年に、ベトナム人と一緒にベトナムのテトの料理に欠かせないバインチュンを作りました。
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かつさんはフライパンで焼いたバインチュンが好きです。それに、日本の醤油とマヨーネーズをつけて食べるがお気に入ります。
ベトナム人にとって、テトは一家団欒の機会です。勝さんはベトナムのテトのその雰囲気が好きです。
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佐藤栄一さん
一方、ハノイ市内にある「スターロータス」ベトナム産ルビーとベトナムの雑貨の土産店を経営している佐藤栄一さんはこの20年間、ベトナムに滞在しています。佐藤さんはベトナム人のテトについて次のように話しています。
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佐藤さんはテトになると、ハノイが急に静かになった光景も好きです。テト中に、ベトナム人は親戚や友達の家に訪れて、テト挨拶を行ったり、話をしたりしているのはとても楽しいです。佐藤さんは10年前に、ハノイからおよそ100キロ離れた北部山岳地帯にあるフートー省で、ベトナム人の友達の家族と一緒に過ごしたテトの思い出を今も忘れることができません。佐藤さんは今日のベトナムのテトが変わってきていることを感じています。
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小松みゆきさん
フリーライターでVOVの協力者として活躍している小松みゆきさんも20年以上、ベトナムに滞在しており、ベトナムで幾度もテトを過ごしましたが、テトの前にハノイの町が賑わい、ダリア、グラジオラス、桃の花、金柑の植木などを売る花屋さんが路上に出たり、各通りのネオンが鮮やかに飾り付けられたりするのを見比べることが好きです。また、小松さんはベトナム人がテトの時、子供も含め、家族全員が神棚にお祈りすることは貴重だと思っています。
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小松さんはベトナム人はテトに家族が集まり、家族が大事にしているという習慣が素晴らしいものだと考えています。しかし、小松さんは現在、ベトナム人のテトが変わっていることを実感しています。その一例として挙げるのはバインチュンを作る家族が少なくなっているということです。
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今日、経済の発展に伴い、ベトナム人のテトは昔と比べて少し変化し始めていますがちょっと変わっていますが、テトの伝統的習慣が維持、保存されています。そのため、ベトナム人がテトを過ごす光景は依然として外国人を魅了してゆくことでしょう。