11月15日からの主な国内ニュース


*16日から18日にかけて、ハノイで開催中の第13期国会第10回会議では、国会議員による閣僚の質疑応答が行われました。今回の質疑応答は、幾人かの閣僚が、あらかじめ決められた問題について議員の質疑に答えた今までの質疑応答と違って、全ての閣僚などが、議員の任意の質疑に答えなければなりませんでした。フイン・ゴック・ソン国会副議長は次のように語りました。
(テープ)

「今回の質疑応答は、率直でかつ建設的な雰囲気の中で行われました。また、質疑応答のやり方も刷新されました。閣僚全員が国会議員の質疑に答弁したのは今回が始めです。これは、国会議員が関心を寄せている問題について徹底的に質疑できるやり方だと思います。」

今回の質疑応答は全国の有権者から評価を受けています。北部ライチャウ省に住むファン・ゴック・ラムさんは次のように話しました。
(テープ)

「首相と大臣らは、やったこととまだやらないことについて率直に答弁したと思います。中でも、少数民族の居住地の貧困解消問題についての首相の答弁はよかったと思います。これは社会の弱者で、貧困を着実に解消するためには政府がそれぞれの対象者にふさわしい政策を取るのが重要だと思います。特に、少数民族の貧しい世帯に対してはより大きな関心を寄せなければなりません。」

*今週、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席は、フィリピンで開催された第23回APECアジア太平洋経済会議に出席しました。会議で、サン主席は発表を行い、APEC加盟国の経済連携を強化することの重要性を強調しました。サン主席は次のように語りました。
(テープ)

「APECが引き続き、地域の経済連携の原動力としての役割を果たすためには、ASEAN東南アジア諸国連合やメコン川流域など、小地域の協力を支援するのが必要です。また、WTO世界貿易機関を初めとする多角的貿易体制において、APECの役割を高めるのも重要です。APEC加盟国は、オープンで透明性の高い市場の構築、社会全体の市場への効果的な参入、着実な社会福祉システムの構築といった3つの柱による構造転換をさらに優先させる必要があります。ベトナムは構造転換に関するAPECの新しい議案に同意します。」

第23回APECの枠内で、サン主席は、アメリカ大統領、ロシア首相、カナダ首相、韓国大統領、チリ大統領、オーストラリア首相などと会見しました。また、サン主席は、APECの開催国フィリピンを公式訪問しました。この機に、両国は、ベトナムとフィリピンの戦略的パートナーシップの樹立に関する共同宣言を発表しました。

*20日、グエン・タン・ズン首相率いるベトナム代表団はマレーシアの首都クアラルンプールで開催中のASEAN=東南アジア諸国連合の第27回会議に臨みました。首脳会議への参加を機に、ベトナム代表団は独立、自主、多方面、全方位、国際社会への主体的な参入という外交路線を継続するとともにASEAN内の連携の強化、地域の平和、安全保障、協力、発展の強化におけるASEANの重要な役割を高めることを目指すとしています。

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