12月21日からの主な国内ニュース

* 22日と23日の両日、ハノイで、第13期ベトナム国会常務委員会第33回会議が開催されました。会議では人民裁判所の訴訟活動を阻止する行為の行政処分法令が採択された他、国家会計検査法改正案、法律文書公布法案、ベトナム祖国戦線法改正案について意見が提出されました。また、国会常務委員会は第13期国会第9回会議の準備作業が討議されました。

* 22日、司法改革中央指導委員会を務めるチュオン・タン・サン国家主席は最高人民検察院の指導者と会合を行い、2014年の任務の実施状況について討議しました。会合で、サン主席は「検察部門が2014年に達成した成果を確認した上で、汚職や麻薬犯罪が複雑に推移している中で、検察部門を始め、政治システム全体は重い任務を負っている」と強調しました。また、サン主席は新憲法を基礎にした法律完備活動に関して、検察部門に対し、関連各機関と協力して、法律施行活動に直面している困難の解決に取り組むよう要請しました。

* 先頃、ハノイで軍事・国防活動総括会議が開催されました。席上、発言に立ったグェン・タン・ズン首相は「ベトナム人民軍は、領土保全を断固として保護し、民族大団結の強化に寄与しなければならない」と強調し、今後の任務について次のように語りました。

(テープ)

「先ずは、これまでの成果を活かすと共に、軍事や国防に関する状況を把握した上で、党と国家にアドバイスをします。次は、領海保護や、“和平演変” という陰謀、クーデター防止対策を強化し、具体的な対応策を立案する必要があります。その上で、あらゆる状況にも対応できる戦闘の訓練を行っていきます」

このように語ったズン首相は国防省に対し、現代的な武器の整備、先進的な軍事技術を運用できる幹部の育成にさらに配慮するよう求めました。

* カンボジアのノロドム・シハモニ国王の招きに応じて、チュオン・タン・サン国家主席は23日から24日の日程で、カンボジアの国賓訪問を行いました。双方は「善隣、伝統友好、全面協力、未来志向」という方針に従って両国の友好と全面的協力関係を強化していくと強調しました。また、今後、政治、経済、貿易、投資、観光、通信、銀行、工業、農業などあらゆる分野での協力を促進し、2015年に両国の貿易額を50億ドルにする目標を達成するために努力していくことで一致しました。さらに、両国間の国境画定と国境標識設置に関する条約、協定、合意書を効果的に実施し、両国間の国境を「平和・友好・協力・発展」の国境線にすることが狙いであるとしています。

* 今週、ハノイで、2015年のベトナム国家銀行の任務を討議する会議が開かれました。会議の報告書によりますと、2014年末までの貸出額は12%増となり、各銀行の貸出金利は安定化しています。会議で、グェン・ティ・ゾアン国家副主席は次のように語りました。

(テープ) Doan

「ベトナム銀行部門は2015年、国内銀行システムを整備し、通貨政策を効果的に実施し、インフレを抑制し、不良債務を厳格に処理する必要があります。そうすると、銀行部門は信用の質的向上を行い、マクロ経済を安定化させるようになります。また、銀行部門の幹部、スタッフは本領と知恵を働かせ、業務を向上させるよう求めます。」
なお、今回の会議は2015年の銀行部門の8つの任務を出し、その中で金融政策の効果的な管理、為替市場の安定化、金価格の管理などが主な任務とされています。

* 先頃、ハノイで、商工省は「国際社会への参入に関する党と国家の路線、世界経済への参入の問題点と各地方の方向」をテーマにした会議を開催しました。会議で、参加者らは「国際社会へ日増しに深く参入することは、ベトナム経済の威信と競争力の向上に寄与してきた。既に締結した、または交渉中のFTA=自由貿易協定は、輸出市場の拡大、外国投資の誘致の強化に貢献してきた」と高く評価しました。また「今後、世界経済への参入事業が良好な成果を収めるためにベトナムは輸出品の再構築、特に、成長の質的向上を行う必要がある」と提案しました。統計によりますと、現在、ベトナムは155カ国と取引活動を行っており、70の国と地域の企業から直接投資を誘致しています。また、ベトナムは、88件の二国間貿易協定を締結しています。

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