2月8日からの主な国内ニュース

*2月3日のベトナムとアメリカとの関係正常化20周年記念日にあたり、アメリカ下院はこの出来事に関する公文書を発表しました。アメリカ議会がアメリカと他の国々との関係に関するこのような公文書を発表するのは違例のことです。

文書の中で、「1994年2月3日に、アメリカが対ベトナム制裁を撤廃したことは両国関係に新しい発展段階を切り開き、両国が1995年7月に外交関係を樹立したことに前提を作り出した。この20年、両国関係が多面的に深化してきた」としました。一方、11日、アメリカ上院の本部で、アメリカ駐在ベトナム大使館はベトナム・アメリカ通商関係樹立20周年記念式典を盛大に行い、アメリカのケリー国務長官とジョン・マケイン上院議員らが参加しました。式典でベトナムのグエン・クオク・クオン大使は「この決定は両国の歴史における困難な時期を閉じ、新しい段階を切り開いた」と強調しました。一方、クリントン前国務長官は式典にメッセージを送り、次のように語りました。

(テープ)

「アメリカ国務長官としてハノイを訪問した時、私はベトナムの飛躍的な発展に驚きました。両国の商取引額は現在、250億ドルに達しましたが、今 後、更に増えると期待します。現在、双方は全面的なパートナー関係を構築しました。両国はメコン川流域の環境保護から南シナ海での航海自由確保などにいたるまで多くの分野で協力を強化してゆきます」

*11日午前、カンボジアのポノンペンで、ベトナム・カンボジア経済・文化・科学技術協力合同委員会第13回会合が開催されました。

会合で、双方は経済、貿易、投資、教育分野での協力を促進することで一致し、教育の質を向上させ、また、2015年までに、商取引額を50億ドルに引き上 げる決意を示しました。また、陸上国境標識の設置を早期に完成させ、カンボジアで犠牲となったベトナム志願兵の遺骨の捜索、収集での協力を強化することで も合意しました。

2月14日夜、パリで、「フランスにおけるベトナム年」というイベントが開幕しました。フランス駐在ベトナム大使館のズオン・チ・ズン大使は「ベトナムにおけるフランス年」が2013年に成功裏に行われましたが、『フランスにおけるベトナム年』は両国関係に弾みを付けるものとなる」との見方を示しました。

なお、このイベントの一環として、2014年9月に、フランス国立東洋美術館で「古物にある龍の姿」をテーマとした展示会が開かれる他、「ベトナム芸術、新しいアプローチ方法」をテーマとした国際シンポジウムが開かれます。また、フランスで行われる映画祭ではベトナム映画も上映され、ベトナム食文化がフランスの各ホテルや通りで幅広く紹介されるということです。

*先頃、チュオン・タン・サン国家主席はハノイ市フースエン県にある裾野産業工業団地を視察しました。その際、「裾野産業は国の工業化近代化事業に大きく寄与している。裾野産業工業団地の設立は党と政府の正しい政策である」との見解を示しました。また、サン主席は「外国投資を誘致するため、オープンな政策を実施する必要がある」と述べるとともに、国内企業に対し、加工工業を発展させるよう求めました。

*先ごろ、ユネスコはベトナム南部住民の民謡ドンカタイトゥ(Don ca tai tu)を人類の無形文化遺産として認定し、11日夜、ホーチミン市で、その認定書の受領式が行われました。席上、グエン・タン・ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはグローバル化や国際社会への参入が進められている背景の中で発展しています。このため、先祖代々培ってきた伝統文化の価値の保存、発揮 に力をさらに入れ、効果的な活動を行う必要があります。国外在留ベトナム人を含め、全国民に対し、今後もベトナム文化の保存、発揮のために全力をあげて取 り組んでいくよう呼びかけます」

*H7N9鳥インフルエンザはベトナム各地で流行する恐れがあります。こうした中、中国との国境地域各省はこのインフルエンザ防止を目指す諸措置を早急に実施しています。ハザン省の農業農村開発局は税関局、国境警備部隊及び保健局と協力して、家禽売買を厳格に検査しています。また中部高原地帯ティグェン地方の5つの省は鶏やアヒルの飼育場で消毒を積極的に行っています。

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