*14日から24日にかけて、ハノイで、国会常務委員会第27回会議が開催されています。これは来る5月、予定される第7回国会会議の準備作業を討議するため、行われたものです。会議では2015年以降の一般教育のカリキュラムと教科書の改訂計画案、2015年の国会と国会常務委員会の監視計画案、法律制定計画案について協議が行われたほか、国会、または人民評議会が任命した役職者に対する信任投票に関する決議の改正案も点検されています。また、法律制定に関し、国会組織法改正案、国家予算法改正案、社会保険法改正案などが討議されました。
*15日、ダナン市にある第3海軍管区の軍港で、ベトナム漁業検査隊の発足式が行われました。漁業検査隊はベトナムの海域での巡査や、漁業活動の検査・監視、違法行為の発見・処理などを担当する機関です。また、海上での安全保障、秩序の維持、国家主権の確保、救難、捜索活動などにも参加します。式典で、ハイ副首相は次のように語りました。 (テープ)
「農業農村開発省は各地方、機関と連携し、漁業検査隊の活動を指導する責任があります。また、党と政府の決議や政策を貫徹した上で、任務を全うする 必要があります。漁業検査隊は漁業活動の検査・監視、違法行為の発見・処理などを担当すると同時に、海上での安全保障、秩序の維持、国家主権の確保、救難、捜索活動なども行い、漁民を補助し、漁民の権利を保護する責任があります。」
*外交活動に関して、今週、ロシアのラブロフ外相、アメリカのリーヒ上院仮議長、モロッコの進歩社会主義党のモハマド党首がベトナムを訪問しました。16日、ファム・ビン・ミン副首相兼外相はロシアのラブロフ外相と会談し、あらゆる分野における両国の協力関係を強化することで一致しました。また、両外相は地域と国際問題について協議し、ベトナムとロシア、ベラルーシ、カザフスタン3カ国の関税同盟との自由貿易協定の早期締結に向け、商取引を促進することでも合意しました。会談後、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。
(テープ)
「両国外務省の協力計画は両国の高官による訪問の際に達成した合意を現実させる事が狙いです。それらは、政治面では今年中に高級代表団の相互訪問を 行なうことです。経済・貿易面では、両国はベトナム、及びロシア・ベラルーシ・カザフスタン関税同盟の自由貿易協定の締結に向けて取り組みます。私とラブロフ外相はこの協力計画の展開へ向けて具体的な措置について討議しました。」
*ウクライナ情勢に関し、先頃、ベトナム外務省のレーハイ・ビン報道官は記者団のインタビューに応えた際、「ベトナムはウクライナ情勢をきちんと見守っており、ウクライナ東部に発生している複雑な情勢を懸念している。ベトナムはウクライナ東部の情勢を複雑化させないよう、関係各側が自制し、武力行使をしないよう望んでいる」と強調しました。
*今週、グエン・フ・チョン共産党書記長はベトナムを訪問中のアメリカのリーヒ上院仮議長と会見し、「ベトナムはアメリカを重要なパートナーと見なしている」と強調し、ベトナムとアメリカとの関係の強化を要請しました。また、アメリカ側に対し、戦争による後遺症の克服、地雷・不発弾の除去、枯葉剤被害者の援助などでベトナムを支援し続けるよう求めました。他方、グエン・シン・フン国会議長はリーヒ仮議長との会談で、「ベトナムはアメリカとの関係を重視し、両国の全面的パートナー関係に合致するような合意書を実施する決意である。両国は残された問題の解決に取り組むと同時に、未来に向け、互恵を基礎とする長期的な関係を築く必要がある」と強調しました。
また、アメリカ議会に対し、両国、とりわけ議会間の協力関係を促進した上で、TPP=環太平洋経済連携協定の交渉を促進するよう求めました。
*先頃、外務省の定例記者会見で、国外在留ベトナム人を対象にベトナム国籍の維持登録の期限切れが2ヶ月後に迫っていますが、世界各国に在留しているベトナム人およそ450万人の国籍を維持するというベトナムの主張に関して、レハイビン報道官は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム憲法には国外在留ベトナム人はベトナム民族の切り離すことができない一部であることが規定されています。現在、関係各機関は国外在留ベトナム人の合法的な権利を確保するため、2008年の国籍法に基づき、国籍維持手続きを点検しています。」
*4月18日のベトナム身体障害者の日にあたり、17日午後、ハノイで、チュオン・タン・サン国家主席は全国の身体障害者の代表者と懇親会を行いました。
この席で、サン主席は「近年、共産党と政府は身体障害者が社会共同体への溶け込みに有利な条件を作り出すため、具体的な政策で、身体障害者に特別な関心を寄せてきた」と述べると共に、関連各機関に対し、身体障害者に関連する政策を完備させるよう求めました。