5月31日からの主な国内ニュース

* 今週、ハノイで開催中の国会では、国民投票法案、情報安全法案、国家予算法改正案、統計法改正案、国 会と人民評議会選挙法案などについて討議が行われました。国会と人民評議会選挙法案の討議では、「国家選挙評議会という制度を完備させる必要がある」との 意見が相次ぎました。また、「候補者と有権者との会合を義務化させる必要がある」との意見も出されました。そして、「国会と各レベルの人民評議会の女性議 員の割合を具体的に定めるよう」との提案もありました。中部沿海のビントゥアン省選出のグエン・ティ・フック議員は次のように語りました。(テープ)

「国 会常務委員会が各地方や、機関、団体が推薦する候補者の数と女性候補者の割合を管理するという規定に賛同します。具体的には、候補者の中に、少なくとも 15%が少数民族出身の人々、そして35%が女性でなければなりません。これは、女性問題に関する党政治局の11号決議や、2016年~2020年期の男 女平等国家戦略に合致するものです。」


* 今週、ベトナムのグェン・タン・ズン首相はアルジェリア、ポルトガル、ブルガリアの3か国を公式訪問しました。アルジェリアで、ズン首相は同国のセラール 首相と会談しました。席上、両首相は訪問団の交換や会合の開催、国際場裏での相互支援を強化すること、互いに国連の各機関と国際組織への立候補を支持する ことで一致しました。また、両首相は両国企業に対し、工業、農業、食品加工、石油ガス、紡績縫製、インフラ整備、金融・銀行、情報技術・通信、観光などあ らゆる分野で具体的な協力プロジェクトを進めるよう有利な条件を作り出すことでも合意しました。ズン首相は次のように語りました。(テープ)

「私 たちは両国の経済、貿易、投資、観光分野での協力を新たな発展段階に押し上げ、双方の商取引額を10億ドルに引き上げるよう尽力していくことで一致しまし た。アルジェリアはベトナムの完全な市場経済体制を認定しました。一方、ベトナムはアルジェリアに対し、ベトナムとの交渉なしでWTO=世界貿易機関への 加盟を支持します。」

ポルトガル訪問で、グェン・タン・ズン首相はポルトガルのコエーリョ首相、シ ルヴァ大統領らと会談しました。これらの席で、ズン首相は「今後、両国は相互理解 と協力の強化へ向けて、国民交流を促進するよう」訴え、「海洋経済や、エネルギー、観光などをはじめ、投資・貿易・経済関係を深化させる必要がある」と促 しました。一方、ポルトガルの指導者らは、ポルトガルは、ベトナムがEU=欧州連合との関係を強化し、EUとのFTA=自由貿易協定を締結することを支持 していると強調しました。また、「ポルトガルは、アジア・太平洋地域の平和、安定、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)での航行の自由、安全保障を確保 するために努力する」と確約ました。

ブルガリア訪問で、ズン首相は、同国のボイコ・ボリソフ首相と会談しました。席上、両首相は、ベトナム・ブルガリア戦略的パートナーシップへ向けて、今後、 両国が経済協力や、新しい経済協力モデル作りを中心に、多面的協力関係をさらに促進していくことで一致しました。また、ASEMや、EU、ASEANなど の国際フォーラムでの協力や、協調を強化していくことについても合意しました。


* 4日、ハノイで行われた外務省の定例記者会見で、先ごろ、ホアンサ群島チトン島を通った際に遭難したベトナム漁民の救助を行っているベトナム救護船の活動 は中国海軍艦艇からの妨害行為を受けたことに関して、ベトナム外務省のファム・トゥ・ハン副報道官は「現在、ベトナム外務省はこの情報の真相を究明してい る。ベトナムはホアンサ群島に対する論争の余地のない領有権を改めて強調する。ベトナムはホアンサ群島に救助船を派遣するのは合法的な活動で、ベトナム法 律、および、1982年国連海洋法条約を始め、国際法に合致する」と明らかにしました。


* 今週、ベトナム北部ハロン市で、ベトナム外交学院はベトナム駐在EU欧州連合外交団と協力して、海上問題と1982年国連海洋法条約に関するセミナーを行 いました。セミナーで、ベトナム駐在EU外交団の団長を務めるフランズ・ジェッセン大使は、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の紛争は国際法に基づき、 対話を通じて平和的かつ長期的に解決されるべきとのEUの主張を明らかにしました。



* 6月5日の国際環境デーにあたり、今週、ベトナムでは、さまざまなイベントが行われました。5日に北部ビンフク省で行われた集会で、ホアン・チュン・ハイ 副首相は、各地方、機関、団体、個人に対し、環境保護事業に力をさらに合わせていくよう呼びかけました集会後、植樹や、ごみ収集が行われ、市民多数が参加 しました。

ご感想

他の情報