6月21日からの一週間の主な国内ニュースをまとめてお伝えします。
* 26日午後、ハノイで、第13期国会第9回会議の閉幕式が行われました。今国会は労働安全法案、国会議員評議会議員選出法案、国家予算法改正案などを採択した他、ロンタイン国際空港建設プロジェクトへの投資に関する決議案を賛成多数で可決しました。
* 22日と23日の両日、ミャンマーで第7回カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム協力首脳会議、及びACMECS=エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略の第6回首脳会議が開催され、ベトナムのグエン・タン・ズン首相率いる代表団が参加しました。
カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム協力首脳会議で、指導者らは、この4カ国の間の経済協力拡大を目指す行動計画を採択した他、4カ国からなる地域を世界の観光客の魅力的な目的地にすることで一致しました。会議で、ベトナムのグェン・タン・ズン首相は、国境検問所でのワンストップ制度を進めるなど、4カ国の経済協力を拡大する措置について次のように語りました。(テープ)
「国境を越える輸送と通商活動に便宜を図る政策を通じて、4カ国を結ぶ道路を経済回廊にすること。国境を越える人の往来と商品の輸送に便宜を図るメコン川流域諸国による協定、及び、関連の二国間・多国間の合意を厳格に実施すること。ASEANのワンストップ制度の展開を促進すること。経済回廊沿いのロジスティックスの発展を目指す優遇政策を作成することなどです。そうする為には、4カ国が密接に連携して域内と域外の投資家の誘致を目指す有利な投資環境を作るのが重要であると思います。」
一方、この4カ国にタイを加えたACMECSの第6回首脳会議は、2016~2018年期の行動計画、及び共同宣言を採択した他、第7回首脳会議がベトナムで開催されることで一致しました。
* 24日午前、ハノイで、労働傷病軍人社会事業省は在ベトナム国連機関と連携して、北京宣言と行動綱領の遂行20周年を記念する座談会を共催しました。席上、グェン・ティ・ゾアン国家副主席は「この20年間、北京宣言と行動綱領がベトナムで幅広く宣伝された事は男女平等の好転に繫がっており、国の建設発展事業の成果をもたらす重要な要素である」と強調しま した。なお、1995年に北京で開かれた第4回世界女性会議で採択された北京宣言と行動綱領は、関心事の遂行、世界各国の女性の権利擁護を公約しています。この20年間、ベトナムで遂行された北京宣言と行動綱領は、ベトナムが男女平等や女性の地位向上など国連の幾つかの目標を早期に達成することを助けてきました。
* 25日、ハノイで、行われたベトナム外務省の定例記者会見で、レ・ハイ・ビン報道官は国内外のジャーナリストらのインタビューに応え、先頃、中国外 交部のルーカン報道官がベトナム東部海域いわゆる南シナ海での人工島の建設は合法的な行為であり、工程の一部が近く完了したと発表したことに関し、次のよ うに語りました。
(テープ)
「チュオンサ群島で行なわれている中国側の人工島の建設は不法な行為です。ベトナムはチュオンサ群島に対する争う余地のない領有権を示す法的・歴史 的証拠を十分に持っています。ベトナムは中国に対し、この行為を即時に中止し、チュオンサとホアンサ両群島に対するベトナムの主権を尊重するとともに、国 際法、中でも1982年国連海洋法条約とDOC=海上行動宣言を遵守し、情勢を複雑化させる行動をしないよう求めます。」