* 24日午前、ハノイで、第13期ベトナム国会第7回会議が閉幕しました。今会議では国会や人民評議会が任命した役職者に対する信任投票に関する決議が討議されたほか、11件の法案、16件の法改正案、2件の決議が採択されました。
特に、国会は中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ海洋981号を設置し挑発行為を繰り返していることに関するコミュニケを発表し、「中国の行為はベトナムの領海を深刻に侵犯するだけでなく、海上での平和、安定、航海自由を脅かしている」と指摘しました。これに関し、グエン・シン・フン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「今国会はコミュニケを発表し、その中で、ベトナムの正義の立場を確認するとともに、中国側に対し、ベトナムの排他的経済水域から石油リグを直ちに撤去す るよう求めます。また、国会は国の海と島の主権を保護するという議員と国民の決意を高く評価した上で、地域の平和、安定、ベトナム・中国の伝統的友好関係 の維持に向けて、全国民、全軍に対し、団結して党と政府の主張を遵守して、国際法に沿って、領海の保護のために断固として闘争するよう呼びかけます。」
国会閉幕後、議員らは有権者と会合し、会議の結果について報告しました。
* 26日、ハノイで、IT=情報技術応用国家委員会は第1回会議を行い、グエン・タン・ズン首相らも参加しました。席上、同委員会は、ITを人材や、IT産業、ITインフラ、IT応用などあらゆる面で発展させる必要があるとの方針を打ち出しました。
ズン首相は、国の経済社会発展事業や、国防安全保障事業へのITの貢献を高く評価した上で、ITの発展がまだ遅いことや、IT分野が人材不足に直面していること、IT発展のための政策がまだ不十分であることなどを指摘しています。ズン首相は同委員会に対し、これらの弱点を出来るだけ早く克服するよう要請し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムがIT大国になるという戦略を実施するために、私達は複数の政策や、方法を同時に取らなければなりません。各地方や、省庁、機関、部門もこの戦略の実施に力をさらに入れるよう要求します」
* 26日、ハノイで、ベトナム外務省の定例記者会見が行われました。席上、レー・ハイ・ビン外務省報道官は「ベトナムはホアンサ群島とチュオンサ群島に対す る領有権を幾度も強調してきた。ベトナムは中国に対し、1982年国連海洋法条約を含め、国際法とDOC=海上行動宣言を尊重し、違法行為を直ちに中止 し、今後、同様の行為を行わないよう要求してきた」と明らかにしました。
ビン報道官は「この数日、中国の石油リグ海洋981と数多くの護衛船がベトナムの排他的経済水域と大陸棚で不法活動を行っていることに加えて、中国は石油 リグ“南海9号”と考察船719号 をベトナムのバクボ湾いわゆるトンキン湾の付近に搬入し、海上で法律執行活動を行っているベトナムの船を妨害し、チュオンサ群島の原状を変更させるために 違法な建設を行うなどして、この海域での緊張を増している。特に、中国は中国地形図を発行し、その中に書いてある“U字ライン”がベトナム東部海域の大部分を網羅している」とし、「ベトナムが中国を国際司法に提訴することも排除しない」と改めて強調しました。
* 6月28日のベトナム家庭の日を前にして、26日、ハノイで、文化スポーツ観光省は「家族の食事」をテーマにした今年のベトナム家庭の日というイベントを 行ないました。このイベントは、ベトナム家庭の文化的価値を顕彰すると共に、国民一人一人が文化的ライフスタイルに励む事を狙いにしています。