7月26日からの主な国内ニュース

*今週、ハノイで、法律制定に関する政府会議が行われました。会議で、政府閣僚は政府の法律、法令作成と今年上半期の法律、法令の施行細則政令の発布状況、及び、下半期の任務について討議しました。

席上、ズン首相は政府閣僚に対し、施行細則令の作成、発布が遅れているという状況を解決するため全力を尽くすよう求めました。

また、会議では宗教信仰法案、情報アプローチ法案、輸出税・輸入税法改正案、行政決定発布法案などに意見が寄せられました。

*29日と30日の両日、グエン・タン・ズン首相の招きに応え、イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相はベトナム公式訪問を行いました。これはイギリス首相によるベトナム訪問として初めてのもので、両国の戦略的パートナーシップの深化に弾みをつけるとしています。訪問期間中、キャメロン首相はグエン・フ・チョン共産党書記長、チョン・タン・サン国家主席と会見したほか、グエン・タン・ズン首相と会談しました。これらの席で、双方は両国の戦略的パートナーシップを深化させることや先進技術、銀行・金融、教育養成、国防を中心に協力の潜在力を強化することで一致しました。また、双方はアセアンと中国が2002年に合意したDOC=海上行動宣言の履行とCOC=海上行動規範の早期作成の重要性を確認しました。会談後の記者会見で、ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「経済、貿易、投資は両国の協力関係の優先課題に位置づけると強調し、両国の投資家や企業経営者に対して、インフラ整備、銀行・金融、保険、石油ガス分野など優先分野での投資の協力に有利な条件を作り出すことで一致しました。イギリス首相様がベトナムに対する5億ポンドの低金利借款供与を発表したことに感謝いたします。私とイギリス首相様は年内にベトナムとEUとの自由貿易協定の締結に働きかける決意を示しました。」

*この20年、ベトナムは積極的な加盟国として、ASEANの連携、結合の強化に大きく貢献してきました。先ごろ、ハノイでベトナム外務省の主催により、行われたベトナムのASEAN加盟20周年とASEAN創立48周年を記念する式典でファム・ビン・ミン副首相兼外相はこのように述べました。また、ミン副首相兼外相は「年末までに、ASEANはアジアで初の共同体を設立する。政治・安全保障、経済、文化・社会の3つを柱とするASEAN共同体は国民を中核に、経済連携の強化、社会的責任の向上、域外諸国との関係の拡大という目標を実行させるであろう」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「ASEANは対立や疑惑が浮上する東南アジアを協力、友好、団結、相互信頼の地域へと成長させ、平和、協力、発展に向け、尽くしています。我々は 団結の力を発揮し、歴史的障壁と相違を乗り越え、ASEANのコモンハウスに共存しています。およそ半世紀にわたり、様々なうねりを経てきましたが、 ASEANは常に活躍し、アジア太平洋地域の平和、安定、協力、発展に貢献しつつあります。」

*30日、ハノイで、8月2日の政府宗教委員会設立60周年を記念する式典が行われました。式典で、ヴ・ドゥック・ダム副首相は挨拶の中で、この60年、政 府宗教委員会は共産党と国家の宗教政策の実施に重要な役割を果たしており、民族大団結の強化に大きく貢献していると高く評価しました。また、ベトナム人は誰もが、宗教を信じる者もそうではない者も、愛国心を持って国の独立と発展のために取り組んできたと明らかにしました。そして、これか らも、各宗教の聖職者や信者は引き続き、宗教の教理と民族の文化の価値を発揮して、安全な社会、幸せな生活、発展する国づくりに取り組んでゆくとの確信を表明しました。これを機に、ダム副首相は、党と国家の指導者を代表して政府宗教委員会に一等独立勲章を授与しました。

*30日夜、ハノイで、ベトナム友好諸組織連合会は外務省と連携して、ベトナムとアメリカの国交正常化20周年を記念する祝賀レセプションを共催しました。

席上、ハ・キム・ゴック外務次官は「現在のベトナムとアメリカとの関係は最盛期にある。これは、20年間にわたる両国間の努力であるのみならず、長 期的な過程でもある」と強調する共に「ベトナムとアメリカの関係には、両国国民の利益と願望に応えるために、さらに発展してゆく多くの潜在力がある」と語 りました。

一方、在ベトナムアメリカ大使館のテッド・オシウス大使は1995年7月11日に両国国交が正常化されて以来の二国関係を振り返ると共に「両国の互恵関係の維持に向けたれまでの努力と積極的な活動は今後も続けてゆく」との希望を表明しました。

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