この治療薬は、新型コロナウイルスを含むRNAウイルスによって引き起こされる病気を予防・治療する薬で、VAST傘下バイオテクノロジー研究所のレ・クアン・ハン博士らが研究プロジェクトを手掛けています。

これまでの研究結果では、治療薬は安全で、H5N1鳥ウイルスと新型コロナウイルスの発症を抑制し、免疫増強の効果があることが確認されました。これに先立つ8月7日、保健省傘下の倫理評議会は、ハノイ市中央熱帯病院で治療を受けている新型コロナウイルスア感染者に対するこの治療薬の治験計画案を承認しました。「VIPDERVIR」は現在、ハノイ市に工場を展開するベトナム化薬(Hoa Duoc-VCP)で試作品の生産が行われています。

保健省所属科学技術教育局のグエン・ゴ・クアン副局長によりますと、保健省は早期に、同治療薬の研究を展開するために最もよい条件を作り出すと確約しました。また、同治療薬について、製造・流通に関する認可手続きが完了次第、軽症患者と中程度の患者の治療に使用する方針であるとしています。

ベトナムの製薬開発研究者は「新型コロナウィルスの治療薬は試験中に良好な結果が出る」との確信を表明すると共に、「治療薬に関するあらゆる手続きが迅速に完成され、患者の治療に早期に適用される」と期待しています。