ホーチミン市 HIVの予防法を遠隔方式で展開

(VOVWORLD) -9月27日に、ホーチミン市疾病対策センターはHIVへの予防策の一つであるPrEP=曝露前予防内服の遠隔での治療を試験的に展開し始めました。

国際組織の多くから支援を受けるこのプログラムは、HIV感染者の削減に役立つと期待されています。

PrEP(曝露前予防内服)とは、性交渉する前からHIVの薬を内服し、HIV感染のリスクを減らすというHIVの予防方法です。英語の頭文字をとって、PrEP(プレップ)と呼ばれています。専門家らによりますと、決められたスケジュールを守り内服することができれば、性行為によるHIV感染は99%、薬物静注によるHIV感染は74%の予防効果が期待できると考えられています。

しかし、ホーチミン市ではこの2年間、新型コロナの影響でプレップサービスを受けられない人が増えています。ホーチミン市保健局によりますと、年初6か月間の新たなHIV感染者数は2760人で、その中で、男性が92%を占めています。年齢で見ると、23歳から40歳までが62%と、最多で、それに次ぐのは26%を占める22歳以下であるとしています。

こうした事態を前に、ホーチミン市保健局は国際組織の支援を受け、遠隔方式によるプレッププログラムを試験的に展開することにしました。最初の段階においては、プレップサービスを提供している33カ所の医療施設の中から、11カ所が選ばれ、遠隔方式でプレップサービスを提供することになりました。

これにより、お客さんは医療施設に行かず、近代的な器機を通じて、医師との遠隔コミュニケーションが実現でき、診断を受けることができます。医師の診断後、薬は配達サービスにより患者に届けられます。Glink医療所の医師チャン・レ・ベト・タインさんは次のように語りました。

(テープ)

「かつて、患者はプレップサービスを受けるために、医療施設に行かなければなりませんでしたが、遠隔方式によるプレップサービスにより、自宅に居てサービスを受けられるようになりました。これは、時間がない患者や、医療施設から遠いところに住んでいる患者にとってとても便利です」

なお、ホーチミン市はPrEP=曝露前予防内服に関するサービスを2017年3月に開始し、これまでこのサービスを受けた人は数万人に上っています。


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