*今週、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席は、タンザニア、モザンビーク、イランの3カ国を国賓として訪問しました。この訪問は、ベトナムとこの3カ国との経済関係を促進させる措置だけでなく、ベトナム東部海域(南シナ海)問題を含む地域と世界の問題についても討議するチャンスになりました。サン主席に同行したヴ・ホン・ナム外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「遥かな国ですが、この3カ国は東アジア、並びに、ベトナム東部海域の状況に関心を寄せており、この地域の領土紛争は地域と世界の平和・安定を脅かしているとの考えを示しました。訪問を通じて、この3カ国に、地域の緊張の原因をよく理解してもらいました。また、1982年国連海洋法条約を始め、国際法に基づいて対話を通じて平和的な紛争解決を図るというベトナムの立場を支持しています。」
ベトナム東部海域問題について、17日の記者会見で、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は、最近、中国が観光客300人を乗せた1万トン級客船をベトナムのホアンサ群島にあるオックホア島に送り込んだことやケイ島に滑走路を建設したことなどに対するベトナムの反応について、次のように語りました。
(テープ)
「中国がホアンサ群島での岩礁の埋め立てや現状変更、観光客の送り込みなどを引き続き行うことはホアンサ群島に対するベトナムの領有権を深刻に侵犯しています。これらの行為は両国の指導者の認識、海上問題解決の基本的原則に関する両国の合意書を一方的に違反し、両国関係に悪影響を与えるだけでなく、国際法にも違反します。ベトナムは中国のこれらの行為を強く反発し、中国がこれらの行為を中止し、今後も繰り返さないよう要請します。」
*フランス国民議会のクロード・バルトローヌ議長はグェン・シン・フン国会議長の招きに応え、18日から21日にかけてベトナム公式訪問を行っています。18日、両議長は会談を行い、両国の議院協力関係と戦略的パートナーシップの推進に向けた複数の内容について話し合いました。両議長は、両国の指導者による相互訪問の強化や経済協力の拡大などを通じて両国関係を一段と発展させることで一致しました。フランス議会が先ごろ、ベトナムとEU欧州連合の全面的パートナーシップ協力枠組み協定を批准したことは両国関係の更なる発展に弾みをつけるであろうとの考えを示しました。
*17日、ハノイで、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会は第14期国会選挙の候補者名簿の作成について合意するため、第2回協商会議を行ないました。会議に参加した代表は全員、中央の各部門や機関が推薦する候補者の名簿に賛同しました。計画では、3月20日から4月12日まで、全国の有権者は、候補者の名簿について意見を出すことになります。
*18日、ホーチミン市で、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は、ベトナムを訪問中のIMF国際通貨基金のクリスティーヌ・ラガルド専務理事と会見しました。会見で、ラガルド専務理事は、ベトナムがマクロ経済の安定、インフレの抑制、着実な発展など経済社会発展事業で収めた成果を高く評価し、引き続きベトナムを支援すると明らかにしました。また、ベトナムは銀行システムの健全化、国営企業の再編成、経営環境の改善など全面的な改革に成功するとの確信を表明しました。
*現在、ベトナム南部メコンデルタ地域は深刻な干ばつと塩害に襲われています。ベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長は同地域の干ばつ状況を視察した際、国はできる限り地元の人々を支援すると強調しました。現在、ベトナムは干ばつ対策の一つとして、中国、ラオス、カンボジア、タイと協力してメコン川の水資源の管理を強化しています。